より多くの事例と内容を盛り込んだ拡大版により、社会構成主義版グラウンデッド・セオリーの初期のデータ分析から論文執筆のステップを懇切丁寧に解説。特に、インタビュー法やシンボリック相互作用論等の4つの章を増補。●著者紹介キャシー・シャーマズ(Kathy Charmaz)元ソノマ州立大学の社会学教授,学部教員ライティング・プログラム長。カリフォルニア大学サンフランシスコ校でPh.Dを取得。シンボリック相互作用論の視点から,慢性病を抱える多くの人々の語りに深く切り込んだ。グラウンデッド・セオリー,質的研究法,医療社会学,シンボリック相互作用論について,世界中で講義,ワークショップを実施。2020年7月27日逝去。岡部大祐(おかべ・だいすけ)順天堂大学国際教養学部講師。主な内容1グラウンデッド・セオリーへの招待グラウンデッド・セオリーの出現グラウンデッド・セオリーの発展グラウンデッド・セオリーを構築する本書の概要2濃密なデータを収集する調査方法について考えるエスノグラフィーにおけるグラウンデッド・セオリーデータとしての文書ま と めBOX2.1クリストファー・シュミット:準州祭のエスノグラフィーについての省察BOX2.2ジェイソン・イーストマンによる,エスノグラフィック・データの矛盾を受け入れることに関する考え3集中的インタビューの計画を練り実施する集中的インタビューについて考えるインタビューに向けて準備をするインタビューを実施するインタビューの問題・可能性・強みま と めBOX3.1グラウンデッド・セオリー法による人生の転機についてのインタビューの質問のサンプルBOX3.2集中的インタビューのべき集とべからず集BOX3.3ジェイムズ・ジョセフ・ディーンの,異性愛者の男性と女性へのインタビューに関する考察4グラウンデッド・セオリー研究でインタビューをするなぜ集中的インタビューはグラウンデッド・セオリーに合うのか理論を探究する構成主義的インタビュー理論的サンプリングにおけるインタビューインタビューの数はま と めBOX4.1キャサリン・コンロンのインタビューからの抜粋BOX4.2研究参加者の重要用語を明確化するためのキャサリン・コンロンの考察5グラウンデッド・セオリーにおけるコード化実践の論理と初期段階のコード化グラウンデッド・セオリーのコード化の論理初期段階のコード化初期段階のコード化の実践データをコードに変換するま と めBOX5.1初期段階のグラウンデッド・セオリーのコード化BOX5.2グラウンデッド・セオリーにおける初期段階のコード化の例BOX5.3トピックやテーマに対するコード化BOX5.4テーマに関するコード化と比較したグラウンデッド・セオリーのコード化BOX5.5クリス・マッコーマーの行ごとのコード化BOX5.6出来事同士のコード化を比較する:不吉な瞬間を理解するBOX5.7出来事同士のコード化における特性を比較する6焦点化のためのコード化とその先焦点化のためのコード化の実践軸足コード化理論的コード化:適用か創発か br>先入観に立ち向かう先入観を明らかにするための戦略ま と めBOX6.1焦点化のためのグラウンデッド・セオリーのコード化BOX6.2クリス・マッコーマーの焦点化のためのコード化BOX6.3焦点化のためのコード化:ロバート・ソーンバーグによるいじめの研究 BOX6.4焦点化のためのコード化BOX6.5ソーンバーグ,いじめについて7メモを書くメモ書きの方法執筆者の戦略を導入する:プリライティングの練習焦点化のためのコードを概念的カテゴリーへ引き上げるためのメモの使用ま と めBOX7.1例:声と自己を失うことのつながりに関する初期のメモBOX7.2リチャード・マグラスの振り返りと方法論的日誌の記入BOX7.3文書についてのリチャード・マグラスのメモBOX7.4どうやってメモを書くかBOX7.5コード:脳損傷サバイバー施設でのスタッフメンバーP-Dとのインタビュー319sBOX7.6初期のメモ:ありとあらゆる喪失を説明するBOX7.7メモの例─道徳的地位としての苦しみBOX7.8インヴィヴォ・コードをカテゴリーとして扱うBOX7.9ボニー・プレスリーのインタビューからのコードに関する焦点を絞ったフリーライティングの例BOX7.10以前のメモを検討することで完成したメモの例「:日々存在する」というカテゴリー8理論的サンプリング・飽和・分類理論的サンプリングを考察する理論的カテゴリーの飽和理論的分類,ダイアグラム化,統合ま と めBOX8.1ジェニファー・ロイスの創発的カテゴリーの構築における省察から抜粋BOX8.2順序づける(sequencing):郷愁と後悔を予測することを論理的に引き出すBOX8.3ヴァリエーションに関するメモの例9グラウンデッド・セオリー研究における理論化を再構築する理論とは何か客観主義的グラウンデッド・セオリー及び構成主義的グラウンデッド・セオリーグラウンデッド・セオリーにおける理論化グラウンデッド・セオリーを精査するま と めBOX9.1距離を置くこと(自己防衛のために距離を置くこと)に関するイレイン・キーンの考察10シンボリック相互作用論とグラウンデッド・セオリーシンボリック相互作用論を用いる研究者の伝統プラグマティズムとシンボリック相互作用論のシカゴ学派の伝統理論的視点としてのシンボリック相互作用論ドラマツルギーアプローチ理論と方法の組み合わせとしての,シンボリック相互作用論とグラウンデッド・セオリーグラウンデッド・セオリー研究におけるシンボリック相互作用論ま と めBOX10.1シンボリック相互作用論の使用に関するアン・ロッシェルの省察11草稿を書く書くことを考える初期の草稿を推敲する出版に向けて草稿を準備する図書館へ戻る:先行研究の批評と理論的枠組み理論的枠組みを書く書くことを通して表現するま と めBOX11.1草稿:語りと沈黙:慢性の病いにおける開示と自己BOX11.2最終原稿:語りと沈黙:慢性の病いにおける開示と自己BOX11.3開示に関する初期段階のメモからの抜粋BOX11.4開示についてのメモの出版稿BOX11.5先行研究の批評を書くBOX11.6理論的枠組みの例12研究過程を振り返るグラウンデッド・セオリーの核:対立するバージョンと改訂グラウンデッド・セオリーを定義づけるものは何かグラウンデッド・セオリーと近年の方法論的発展グローバルな視点でのグラウンデッド・セオリーグラウンデッド・セオリーを評価するグラウンデッド・セオリー研究の基準過去,現在,そして未来のグラウンデッド・セオリー用語解説参考文献
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