四国八十八ヶ所を巡った気分になれる、自転車お遍路のための情報がたっぷり詰まった一冊。 実際にらもらもが直面した、自転車お遍路ならではの疑問や失敗談、ルートを選ぶ基準、そしてすばらしい出会いと、四国の自然が見せてくれる美しい景色。1460㎞におよぶ壮大な旅路へと足を踏み出したくなるようなお遍路の魅力が満載です。 ~本文「はじめに」より~ 僕が自転車で四国八十八ヶ所巡りをしたのは、2015年9月、29歳のこと。なぜ今、本にしようと思ったのか? 2020年に新型コロナウイルスが世界中にまん延し、日本中に感染拡大したことがきっかけだ。日本経済は戦後最大の落ち込みとなり、それにより身体以上に、心がむしばまれている人が大勢いる。 本書は、そんな世の中でもこれからを懸命に生きたいと、心の変革を求める人の足がかりとして、四国お遍路の魅力を知ってもらい、その一歩を踏み出すきっかけになればと思って発行を決意したのである。 もうひとつ、アフターコロナの新しい時代は、都市集中から地方暮らしへと、トレンドが移り変わっていくに違いない、と思う。だから、四国・徳島県の暮らしの良さも伝わったら良いなぁと思っている。若者よ、都会も良いけど、飯が旨くて自然が近く、阿波美人もおる徳島暮らしはエエぞ! さて、自転車でのお遍路巡りは、徒歩に比べて日程が短くなるので、宿泊費などの旅の費用も少なくなる。ホテルや旅館に何日も宿泊することになるので、徒歩だとけっこう費用がかさむのだ。それに、東京暮らしで、普段全く運動をしていなかった自分でも、結願できた。日程やかかる費用、結願の難易度がぐっと下がる「チャリお遍路」をおすすめしたい。
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