魚釣りについて書かれた散文に釣行記と呼ばれるジャンルがある。この本はフライフィッシングの釣行記を集めた一冊である。 釣行記はこれまで、主に雑誌に掲載されてきた。形式に決まりはなく、日記、紀行文、ストーリーなど様々なスタイルが入り混じっている。記録のつもりで書き残す人も多い。記録には利用価値がある。釣行にも旅や冒険の要素があり、さらに釣り人にとっては成果を得るための貴重なデータでもある。時間と場所、釣法、釣果の記録に、狙いをつけた魚を釣り上げたときの感激や、取り逃したときの悔しさが加わると共感や羨望、憧憬といった感情が湧き起こる。 何を記録し、どんな心情を描写すべきなのか。著者は半世紀近く、フライフィッシングという釣法で鱒(脂鰭を持った鮭科魚類の意)を釣ることに固執し、そしてそれを釣行記として書き残す楽しみを見出してきた。十一編のうち、最初の釣行記は二十代前半、最後は還暦を過ぎてから書かれた。明日の釣りの参考になるべき記録的要素を探り、釣り人の心情の変化に触れることができる。
人気のある作家
株式会社チャンプ (108) ベースボールマガジン社 (93) 株式会社ニュースパイラル (48) 晋遊舎 (37) 全日本空手道連盟糸東会 (36) 文藝春秋 (35) 週刊ベースボール編集部 (35) 公益財団法人 全日本空手道連盟 (33) 神奈川新聞社 (33) MCT出版 (32) メディアックス (32) 東京ニュース通信社 (29) つり人社書籍編集部 (29) ワールド・フィギュアスケート (29) 三栄書房 (28) つり情報編集部 (28) 山と溪谷社=編 (27) 舵社 (15) 一般財団法人全日本空手道松涛館 (14) 週刊プロレス編集部 (14)