定年退職後の第二の人生「団塊フリーター」の生活で、まず正面からぶつかってみようと始めたのが、芸術学の勉強。国内初の芸術系通信制を創成した大学での修了記録と日々の活動が、自分史『アートに生きる』として結実した。 構成は、次の3部からなる。 第Ⅰ部 現代における巨大壁画芸術 現代「奇想の系譜」論や、近現代の壁画芸術の「公共性の構造転換」論の学部や修士論文を元にした論考とその資料編である。・現代「奇想の系譜」の位相 =村上隆・五百羅漢図=・壁画芸術の「公共性の構造転換」 =変曲点はピカソではなくミロ=第II部 地域アートの展開<Anyアート>をキーワードに、アートツアーやセッションと共に身近な地域におけるアートの資源探索とイメージ共有の活動を通じて、地域アートの方向性をとりまとめたものである。・Any アート =地域アートはどこに向かうのか=第Ⅲ部 アートな生き方地域や大阪関西のアーティストの展覧会から話題の現代アートを見て回った記録など自身のフェイスブックからまとめたものである。・愉しむ、事こと、遊ぶ、生きる、4つ区分(Facebookの発信)<現代「奇想の系譜」の位相=村上隆・五百羅漢図=(第Ⅰ部第I章の一部)>2011年3月11日、東日本大震災。それからちょうど一年後に、中東カタールの首都ドーハに巨大な「五百羅漢図」が登場した。「主体性を持って、社会を変えていかなければいけない」との決意のもと、3.11のメモリアル作品を村上隆が世界に発表し、「芸術と社会の関わり」に一石を投じたとされている。この村上隆の≪五百羅漢図≫(以下、村上羅漢図)は、国際的なアートシーンで活躍する中で培った漫画やアニメのサブカルチャーと融合した現代美術と共に、日本の伝統的で村上の芸術面のルーツでもある「日本画」的な造形を駆使し、最新の「巨大壁画」として制作されたものである。一方、近年の若冲をはじめとする「日本画」への社会的な関心の高まりには、江戸期の庶民文化の隆盛を担った絵師を再評価した辻惟雄「奇想の系譜」が大きく影響している。漫画やアニメなどの氾濫する現代において、「奇想の系譜」が「現代の最も尖端的な造形」につながっているならば、江戸期という時代特有ものではなく、現代においても通底する「奇想の系譜」という存在があるのではないのか、そのような問題意識が起こる。<自分史>No.1は、団塊フリーターとしての活動母体「C&Kデザイン」の代表として、地域のまちづくりや宇宙など各種のNPO設立運営支援などの10年をまとめ、今回のNo.2は、活動の焦点をアートに絞った7年間です。1947年 大阪府生まれ1971年 東京教育大学理学部卒業1974年 大阪府に入庁、府の行政情報化をはじめ行政改革、情報政策、バイオなど科学技術を企画室で担当2007年 大阪府定年退職。「C&Kデザイン」代表
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