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伴侶動物のがん緩和・支持療法とがん看護: 動物と家族のQOLを支えるチーム獣医療のために

日本で初めて獣医領域における「がん緩和・支持療法とがん看護」を取り上げた一冊!獣医学雑誌『CAP』2018年2月号から2020年2月号まで連載された「犬と猫のがん緩和・支持療法とがん看護」を単行本化。がんの動物のQOLを維持するための実践的な情報から、がんのケアにおいて避けて通れない終末期ケアと安楽死の問題、デイケア・デイサービスまで、わかりやすく解説。獣医師だけでなく動物看護師も活用できる内容。【本書のポイント】●がん緩和ケアの概要と獣医療における現状について紹介し、緩和的治療法の活用法について解説。その適応と有効性を示す。●がん性疼痛、腫瘍随伴症候群、その他がん関連症状に対する処置について解説。●人と動物で状況が異なるデイケア・デイサービスや終末期に加え、獣医療特有の問題である安楽死についても言及。●獣医学雑誌『CAP』連載時に掲載された動物がん医療に関する座談会を掲載。 Chapter 1がん緩和ケアとがん三大治療の緩和的活用法1-1 緩和ケアとは 緩和ケアの歴史 日本における緩和ケアへの取り組み 緩和ケアアプローチとチーム医療 獣医療の現状1-2 緩和手術 腫瘍外科の目的 緩和手術の基礎知識 緩和手術の適応 症例 動物看護師の視点1-3 緩和的放射線治療 骨腫瘍に伴う疼痛の緩和 気道狭窄の緩和 排便障害の緩和 摂食障害の緩和 止血 動物看護師の視点1-4 緩和的化学療法 化学療法の基礎知識 緩和的化学療法の基礎知識 緩和的化学療法の開始から終了まで 緩和的化学療法の適応 症例 動物看護師の視点Chapter 2がん性疼痛と各種処置2-1 がん性疼痛の特徴とNSAIDs・ステロイドを用いた治療 疼痛とは がん性疼痛とは がん性疼痛の認識と評価 がん性疼痛の種類 がん治療による疼痛 薬物治療 症例 動物看護師の視点2-2 がん性疼痛治療法とオピオイド WHO方式がん性疼痛治療法 WHO方式3段階除痛ラダー オピオイドとその受容体 症例 動物看護師の視点2-3 ビスホスフォネートの作用と使い方 がん性疼痛とビスホスフォネート 溶骨性骨転移のメカニズム ビスホスフォネートの特徴 症例 動物看護師の視点Chapter 3腫瘍随伴症候群に対する各種処置3-1 貧血・DIC 貧血 DIC 動物看護師の視点3-2 高カルシウム血症 カルシウムの代謝メカニズム 病態 疫学 臨床症状 診断 鑑別診断 治療 症例 動物看護師の視点3-3 腫瘍溶解症候群 腫瘍溶解(崩壊)症候群とは 診断 予防・治療 症例 動物看護師の視点3-4 低血糖 血糖値の調節機構 腫瘍随伴症候群として低血糖に陥る機序 臨床症状 鑑別診断 治療 症例1 症例2 動物看護師の視点3-5 てんかん 病態 診断 治療 症例 動物看護師の視点Chapter 4その他がん関連症状緩和のための各種処置4-1 尿路閉塞への対応 下部尿路腫瘍 尿路閉塞に対する救済処置 症例1 症例2 動物看護師の視点4-2 栄養チューブ 栄養療法の重要性 栄養療法を開始するタイミング 給与量 給与内容 経口栄養法 経腸チューブの選択 経腸チューブの管理 症例 動物看護師の視点4-3 消化管ストーマ 消化管ストーマ装具の構造と各部の名称 適応症 主な併発症 消化管ストーマ造設手術に関する注意点 症例 動物看護師の視点4-4 胸腹水の管理 犬の体腔液貯留の原因 猫の体腔液貯留の原因 体腔液の分類 悪性胸腹水の概要 症例 動物看護師の視点4-5 自壊創・褥瘡に対する処置 自壊創 褥瘡 動物看護師の視点4-6 オゾン療法 オゾンとは オゾン療法 症例 考察 動物看護師の視点4-7 がんリハビリテーション 人医療における現状 犬・猫におけるがんリハビリテーションの必要性 症例1 症例2 犬・猫における課題 動物看護師の視点Chapter 5がんの動物と家族へのさらなるケア5-1 デイケア・デイサービス 人におけるデイケア・デイサービス 動物のデイケア・デイサービスの現状 症例 動物のデイケア・デイサービスの課題 動物看護師の視点5-2 終末期の看護 終末期ケア(ターミナルケア)の選択 クオリティ・オブ・ライフ(QOL) 患者のモニターと評価 臨死期の支持療法と飼い主教育 飼い主の気持ちに寄り添う 動物看護師の視点5-3 安楽死 小動物医療における安楽死 読者アンケート結果 症例 動物看護師の視点Appendix動物がん医療における緩和ケアの充実と動物看護師の積極的参加をめざして

著者:丸尾 幸嗣 川部 美史
Isbn 10:4895315770
Isbn 13:978-4895315777
によって公開:2020/11/27
ページ数:192ページ
出版社 伴侶動物のがん緩和・支持療法とがん看護: 動物と家族のQOLを支えるチーム獣医療のために:緑書房