不妊症治療は受精・着床を人工的に操作する技術であり,生殖生理と妊娠メカニズムの理解のうえに立つ.卵巣刺激,採卵,精子採取,配偶子凍結,顕微授精,胚移植,これら精緻な過程にはさまざまに工夫された手法が加えられ,最良の生殖医療を選び取る基準として最新知識がまとめられている.15人に1人が体外受精で生まれる日本の産科領域で,不妊症治療は欠かせない技術となっている.
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