米テスラが最初の電気自動車(EV)「ロードスター」を発売して、10年で、米国のビッグスリーを抜きました。その3年後にはトヨタ自動車を抜いて自動車メーカーで世界一となりました。テスラの時価総額は過大評価だとの声もありますが、将来への期待値として捉えると、従来の巨人たちへの期待よりも大きいということが明確になりました。 わずか10年で業界をひっくり返す--。自動車業界は保守的、参入障壁は高いなど言われていますが、10年あれば業界のトップになることも可能であることをテスラは証明しました。この流れは、トヨタ自動車やドイツ・フォルクスワーゲンなど、世界の巨人でさえ、生き残りをかけた競争にさらされていることを示します。 CASEの台頭で、クルマを取り巻く、技術やサプライチェーン、ビジネスモデルは大きく変わろうとしています。環境規制や安全性への期待から、EVや自動運転車へのシフトはさらに加速していくでしょう。 旧来型の自動車メーカーの競争相手は、新興自動車メーカーだけではありません。クルマのコア技術がエンジンから半導体・ソフトウエア・データに移りつつある中、ITメーカーや電機メーカーも含めて、主導権争いが活発化しています。 本誌は、自動車業界の雑誌「日経Automotive」の記事の中から重要なトピックになるものを選びました。新たな時代に向けてどの領域でビジネスをしていくのか、その指針として、「次世代自動車2021」を活用いただければ幸いです。 ■目次 序論 業界の巨人が動き出す ・VWの苦悩 ・テスラ分解 強さの源泉 ・アフターコロナへ走り出す 第1章 電動化 環境規制対応待ったなし ・テスラ、爆薬で電池パックを遮断 ・テスラのパナソニック製電池 ・テスラが電池材料で戦略転換 ・EV戦略で正反対のVWとトヨタ ・トヨタ、EV研究開発でBYDと合弁 ・トヨタが見据える全固体電池 ・燃えない・低コスト・形状柔軟 全樹脂電池 ・トヨタとホンダが続々採用、新パワー素子 ・自動車にいよいよ可変磁束モーター ・日産のHEV「e-POWER」、電池をパナ以外からも調達へ ・日産リーフの中古電池はどこへ行く ・ジャーマン3のCO2削減 第2章 自動運転 前を見なくても良い ・最も安全な自動ブレーキ ・国交省、自動ブレーキを義務化 ・スバルの新世代アイサイト ・自動運転レベル3解禁 ・ホンダの新型セダン「アコード」 ・トヨタやボルボに先行 ・「2024~25年に車載HMIが激変」 第3章 ソフト・半導体 付加価値の源泉 ・統合ECUの主導権を握る ・ソフトで勝ち抜く ・トヨタとNTTが次世代データ基盤 ・トヨタ・NTT連合が都市OS ・トヨタ、ブロックチェーン開発に本腰 第4章 次世代エンジン もっときれいになる ・エンジン終焉は本当か? ・百花繚乱のBEV用発電エンジン ・ガソリンエンジンで熱効率52% ・トヨタ、新エンジンでマツダ猛追 ・トヨタの新1.5Lエンジン ・マツダ「X」エンジン徹底分析 ・ハイブリッド燃費競争は終わるか 第5章 部品メーカー 過去との決別 ・ホンダ部品メーカー生き残りの条件 ・ホンダ・日立系4社の統合 ・ジェイテクトが対抗心 ※CD-ROM付(書籍と同内容のPDFを収録)
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