「どうすれば科学者になれるのか」?研究生活、論文、ノーベル賞、科学の面白さ…… 日本の科学研究を牽引した著者が実例を交えて案内する。科学を見る目がガラッと変わる、全ての人に必読の書! (もくじ) はじめに 第1章「ふしぎだな」「おもしろいな」が科学の原点 ラジオ工作が大好きだった小学生時代 中学でテレビやアマチュア無線機も自作 何度もしつこく質問する子どもだった 世の中は「ふしぎ」であふれている 「常識」を疑うことのススメ 子どもの疑問から科学の常識がひっくり返る 『不思議の国のトムキンス』との出会い 日本人初のノーベル賞・湯川先生へのあこがれ あこがれの人を持つことは大事! 工学部か理学部か、進路選択の決め手 高校までに何を勉強する? 大学をどう選ぶか 高校までの「勉強」と大学での「学問」の違い 第2章:大学・大学院で何を身につけるか 京都大学理学部に入学 林忠四郎先生の研究室に入る 理論研究の土台を教わった林研究室 大学院で「宇宙の始まり」の研究を始めようと思ったが…… 「かにパルサー」との運命的な出会い 幸運の重ね合わせ・ベーテ先生との出会い 研究に苦しんだ博士課程時代 超新星爆発での元素合成の研究 大学・大学院時代に何をしたらいいか 大学院で身につけた能力は分野を超えて力に 生涯の友人をつくろう 大学院時代に妻と知り合い、結婚もした 第3章:研究はどのように行うのか な「単位取得退学」をしたのか 就職に苦労したポスドク時代 超新星爆発が起こるメカニズムを突き止める 徹底的に研究し、プロとしての自覚を持とう 苦しみ抜いた末に、オリジナルな論文を最初に書こう 独創的なアイデアをどう生み出すか 他人とのディスカッションがひらめきを生む 若い科学者を悩ませる「ポスドク問題」 アカデミア以外の道もすばらしい 宇宙の初期のようすを探る研究に軸足を移す NORDITAに招かれてコペンハーゲンへ インフレーション理論による「新たな予言」を考える 論文は「正直」であれば良いものでもない? インフレーション理論は「分野融合的」な研究 宇宙は「子ども」や「孫」を生む? 第4章:科学者をどう育てるか 東京大学の宇宙物理学の助教授に着任する 研究費を獲得することもPIの大事な仕事 教育や学務の仕事も行う科学者 若い科学者の育成は非常に大事 小柴先生の超新星ニュートリノ発見に立ち会う ニュートリノのトラッピング理論も実証できた! ノーベル賞は「グループ受賞」を認めるべき インフレーション理論の「証拠」が見えてきた 「ビッグバン宇宙国際研究センター」をつくる 「学会」とはどんな組織か アウトリーチ活動は理学系研究者の使命 東大の定年退職を迎えて 第5章: 21世紀の科学者のために 自然科学研究機構の機構長になる 研究をマネージメントする「URA」を設置する 「宇宙」と「生命」を融合した研究所を新たにつくる 分野融合領域の研究で大きく遅れている日本 日本学術振興会で新たな職務に就く 科研費制度の改革に取り組む 学術振興が日本のイノベーションを支える おわりに あとがき COLUMN 1 科学とは何だろう? 2 湯川先生の思い出 3 論文についてあれこれ 4 ホーキングさんとの思い出 5 科学者と「倫理」
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