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美術の力 表現の原点を辿る (光文社新書)

いったい、美術にどれほどの力があるのだろうか。 心に余裕のある平和な者には美しく有意義なものであっても、 この世に絶望した、 終わった者にも何か作用することがあるのだろうか。 (「あとがき」より) ◎ 内容紹介 私は30年以上にわたって毎年のように西洋の美術作品を巡って歩いてきたが、 美術作品も、それが位置する場所の力と相まってオーラをまとうようである。 (中略) 無数の眼差しが注がれてきた美術作品は、巡礼者の信仰を吸収した聖遺物と同じく、 膨大な人々の情熱と歴史を宿し、あるべき場所で輝きを放っているのである。 (「まえがき」より) 初めてのイスラエルで訪ね歩いたキリストの事蹟から、津軽の供養人形まで、 美術史家による、美術の本質を見つめ続けた全35編。 ◎ 目次 【まえがき】美術と巡礼 【第1章】イタリア美術の力 古代壁画の衝撃 ティツィアーノとヴェネツィア フィレンツェの美女たち アルチンボルト、異端と正統のあいだ カラヴァッジョの新出作品 よみがえった巨匠グエルチーノ モランディ芸術の静けさ 【第2章】日本美術の粋 「娯」と美術 金刀比羅宮の美術 春画と公共性 月岡芳年と庶民の欲望 河鍋暁斎の魅力 【第3章】知られざる日本近代美術 日本の近代美術を読み直す 公募展の活力 クレパスと日本の近代美術 藤田嗣治の闇 戦中と戦後の風景 高島野十郎の光 【第4章】美術家と美術館 モチーフとしぐさ キリストを迎える手 デトロイト美術館と日本の美術館 故宮博物館と台湾 神の視点と人間の視点 森村泰昌と美術史 【第5章】信仰と美術 宗教改革と美術 長崎の殉教 悲しみのマリア 踏絵と信仰 祈りの空間 聖地のエクス・ヴォート 【第6章】美術の原点 ヴェルフリ アール・ブリュットの原点 死刑囚の絵画 来世のヴィジョン 津軽の供養人形 【あとがき】美術の力 ◎ 著者プロフィール 宮下規久朗(みやしたきくろう) 1963年愛知県生まれ。美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。 東京大学文学部卒業、同大学院修了。 『カラヴァッジョ――聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞などを受賞。 他の著書に、 『食べる西洋美術史』『ウォーホルの芸術』『<オールカラー版>欲望の美術史』『<オールカラー版>美術の誘惑』(以上、光文社新書)、 『カラヴァッジョへの旅』(角川選書)、『刺青とヌードの美術史』(NHKブックス)、 『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)、 『闇の美術史――カラヴァッジョの水脈』(岩波書店)、 『ヴェネツィア――美の都の一千年』(岩波新書)など多数。

著者:宮下規久朗
Isbn 10:4334043313
Isbn 13:978-4334043315
によって公開:2018/1/17
出版社 美術の力 表現の原点を辿る (光文社新書):光文社