フランスではブリコラージュ(日曜大工、DIY)がとても流行っているのですが、いつも少しニュアンスが違うように感じています。多くの女性の方もやっていて、確かに必要に迫られていることもありますが、そんな中でも楽しみ方が中途半端でないような気がします。私は旦那を亡くしてから、ずっと、頭の中で人生を振り返り、葛藤しながら、ブツブツと文句を言いながらも一人の世界に入り込み楽しんでいます。今までしてきた総まとめをこの場をお借りしてご紹介します。写真入りの物語風ブリコラージュの本にしました。サブタイトルを四字熟語の面壁九年(めんぺきくねん)-門の前に立ち、子の帰りを待ちわびる母の愛情。などで分類し、色々な苦労話と共に記載しています。読んでいただければ嬉しいです。本文から、今は「ひとり暮らし」の家なのだから、好き勝手にやって、完成しなくても自分が困るだけで誰にも迷惑は掛からない。何度も言うかもしれないがフランスでは電話一本で業者が来てくれて、片付くなんて夢の夢。人生は闘いである。だから54歳からの14年間は全く一人で色々なことをやってきた。特に没頭したのが壊れたものから、なんでも修理。そのついでにと言っては語弊があるかもしれないが、家自体を自分にとって心地良い住処に、できる限り変えることに集中した。私は今68歳、体力に衰えが見え始めた。何歳までブリコラージュ(日曜大工またはDIY)が続けられるかわからないので、自己満足にすぎないがこれまでの分を一覧にすることに決めた。やっている間は私のような単細胞はそれだけで頭がいっぱいになる、辛いことも忘れる。自分が住むのに心地よさを求めてどこが悪い。完璧でなくとも、「和風総本家」のようにはできなくとも、こちらの材料で自分なりの和を求めて、修理するごとに「私風分家」のように作り変えてやろうではないか。旦那が入退院を繰り返しているときに、メモした20ほどの修理箇所をまず塗りつぶしてやろう。和洋折衷で構わない。より良い居心地よさを求めて。
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