シリーズ奴国では、シリーズ1で奴国建国前の縄文晩期・弥生前期の福岡平野を、シリーズ2で弥生前期末から中期初頭の創世記を、シリーズ3では弥生中期前半から中頃の全盛期の遺跡を見てきました。このシリーズ4では弥生中期後葉の奴国崩壊、特に福岡平野の御笠川河畔の遺跡を見ていきます。同じ福岡平野でも、シリーズ3で見た那珂川河畔の遺跡は弥生中期後葉さらに弥生後期に大繁栄しています。これに対して、同じ福岡平野でありながら、ここで見ていく御笠川河畔の全ての遺跡は弥生中期末に放棄または終焉を迎えます。同時期で、同じ福岡平野の僅か数kmしか離れていない御笠川と那珂川河畔の差異は何なのか。シリーズ邪馬台国・卑弥呼とも関連付けながら見ていきます。
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