1.まえがき ロボット工学が学べるH8マイコン実験装置を開発して、かなりの年月が経過してしまいました。マイコンはH8マイコン、PICやラズベリーパイを使うようになってきました。最近ではmicro:bitなどのいろいろなマイコンが出てきているのですが、Arduinoはまだ使ったことがありませんでした。 パソコンにArduinoのソフトウエアが入っているということですので、このマイコンを使うことになりました。Arduinoは発売されてから10年以上もたつ、この分野にしては歴史はかなりあります。イタリアの開発者らしくArduinoは飲み屋さんの名前から採用したというのは有名ですね。プログラムのことをスケッチと呼んだり、なんとなくらしさがあります。Arduino UNOのCPUはATmega328Pですが、様々な種類のArduinoが発売されており、UNOと比べCPU(ATmega32U4)やI/Oの数が少し増えたArduino Leonardo、小型化したArduino Micro、UNOと比べメモリやI/Oを増やしたArduinoMega、ARMコアを搭載したハイスペックなArduino Due、など様々な種類が存在します。 本書では最も一般的なArduino UNOを用いたブレッドボードでの実験、およびロボットの製作と動作実験をします。LEDの点灯から超音波センサーの使い方、アナログ入力の赤外線距離センサーなどの実験や、サーボモーターの動作実験、シリアル通信、I2C通信の実験、LCDの表示などの実験を行い、ロボット製作の基礎実験を行います。そして最後に、自律ロボットを製作し、前方の障害物を避けて動作するロボットの動作実験までを行います。 始めてArduinoを使って、1週間ほどでロボットまで作成できましたので、ArduinoはIoTの学習をする第一歩として最も適しているCPUボードの一つと言っていいでしょう。本書を用いてArduinoの学習を初めてみましょう。目次1.まえがき ・・・・・52.Arduino UNO ・・・・・6 2.1 Arduino UNO 2.2 Arduinoのソフトウエアのインストール3.Arduinoのスケッチ(プログラム)・・・・・14 3.1 LEDの点灯 (1)基板上LEDを点灯 3.2 実験に使う素子 (1)LED (2)抵抗(1/4W) (3)ブレッドボード (4)ジャンパワイヤ (5)圧電スピーカ (6)サーボモータ (7)可変抵抗器 (8)CDSセル (9)フルカラーLED4. Arduinoでの実験 ・・・・・30 4.1 LEDの点灯実験 ・・・・・30 (1)外部のLEDを点灯-1 (2)LEDを点灯-2 (3)LEDを点灯-3 (4)LEDを点灯-4 (5)LEDを点灯-5 (6)LEDを点灯-6 (7)LEDを点灯-7 (8)LEDを点灯-8 (9)LEDを点灯-9 (10)フルカラーLED 4.2 スイッチの実験 ・・・・・58 (1)スイッチ押すとLEDが点灯 (2)スイッチ押すとLEDが点灯-2 (3)スイッチ押すとLEDが点灯-3 (4)スイッチ押すとLEDが点灯-4 (5)スイッチ押すとLEDが点灯-5 (6)スイッチ押すとLEDが点灯-6 (7)スイッチ押すとLEDが点灯-7 4.3 スピーカの実験 ・・・・・78 (1)スピーカを使う-1 (2)スピーカを使う-2 (3)スピーカを使う-3 (4)スピーカを使う-4 (5)スピーカを使う-5 4.4 サーボモータの実験 ・・・・・89 (1)サーボモータを使う-1 (2)サーボモータを使う-2 (3)サーボモータを使う-3 (4)サーボモータを使う-4 4.5 通信の実験 ・・・・・106 (1)シリアル通信の実験-1 (2)シリアル通信の実験-2 (3)シリアル通信の実験-3 (4)シリアル通信の実験-4 (5)シリアル通信の実験-5 (6)I2C通信の実験 4.6 センサーの実験 ・・・・・121 (1)可変抵抗(ボリューム)の電圧測定 (2)可変抵抗(ボリューム)-2 (3)可変抵抗(ボリューム)-3 (4)CDSセル (5)距離センサ-1(赤外線) (6)距離センサ-2(超音波センサ) (7)ジャイロセンサ(加速度センサ) (8)LCD表示器5. 自律移動ロボットの製作 ・・・・・150 5.1 ロボットの筐体 (1)ロボットの本体 (2)モーター部の組み立て (3)本体の組み立て (4)モータードライバー回路の組み立て (5)モーター動作チェック (6)サーボモーター動作チェック (7)超音波センサー動作チェック (8)ロボットの完成 (9)ロボット動作プログラム参考文献 ・・・・・177
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