【目次】第1章 はじめに第2章 ロボットを取り巻く環境とROS22-1 ロボットを取り巻く環境と発展2-2 ROSの登場とROS22-3 ROS2とディストリビューション第3章 ROS2の基礎3-1 ROS2のインストール3-2 ROS2の操作第4章 ROS2のプログラミング4-1 プログラミングの流 4-2 トピック4-3 型の定義4-4 サービス4-5 パラメータ4-6 ローンチ第5章 ROS2を支えるシステム5-1 ROS2のアーキテクチャ5-2 DDSとRTPS5-3 通信のサービス品質(QoS)第6章 ROS2を拡張するツール6-1 RQt6-2 rosbag26-3 RViz26-4 Navigation 26-5 Cartographer6-6 Gazebo第7章 ROS2で使うハードウェア7-1 USBカメラ7-2 デプスカメラ、トラッキングカメラ7-3 Laser LiDAR7-4IMU7-5 GPS第8章 マイクロコントローラ8-1 マイクロコントローラを使うためのシステム8-2 ROS2で使うマイクロコントローラ8-3 Dockerの活用8-4 マイクロコントローラへの実装第9章 Raspberry PiへのROS2の実装9-1 Raspberry Piについて9-2 Ubuntuの書き込み9-3 WiFiの設定9-4 Raspberry Piの立ち上げ9-5 ssh接続9-6 ROS2 Foxy Fitzroyのインストール9-7 GPIO libraryのインストール第10章 Raspberry Pi制御 ROS2ロボット10-1 サーボモータのコントロール10-2 センサ入力10-3 自立制御のためのプログラム10-4 カメラからの画像情報の取得第11章 おわりに【本書概要】この本を手に取られた皆さんは、ジャズをお聞きになるでしょうか。著者は、あまり詳しい方ではないのですが、youtube 動画で楽しんでいます。とくに、ジャムセッションが好きで、各プレイヤーが臨機応変に演奏を披露する姿に感動をします。あるときはソロ、またあるときは、プレイヤーが前のプレイヤーに重ね、場合によっては、すべてのプレイヤーが息を合わせて演奏をします。ジャムセッションには面白いことに、指揮者、マスターなどいません。各プレイヤーが自分の判断に基づいて演奏をします。もちろん周りの演奏者とは全く独立ということではなく、全体として調和がとれ、素晴らしいハーモニーと一体感を醸し出します。ジャムセッションでは、プレイヤーが自由に演奏をしているように見えますが、暗黙のルールが存在します。ルールというよりもマナーに近いのかもしれません。演奏する曲、イントロの始め方、メロディーラインの担当、ソロの順番、曲の終わらせ方などでしょうか。意外とルールがあるものだと思いますが、それでも、クラシックの交響曲などは、指揮者を中心に事前に綿密にルールを決め、練習を重ね、本番に臨みます。クラシックに比べれば、ずいぶんと自由に思えます。 本書で扱うROS2 は、ジャムセッションと本当によく似ていると思います。ROS2 はロボットを動かすシステムです。ROS2 ではノードを作り、ロボットを動かすための細分化した役割を任せます。それぞれのノードはお互いに通信をとって、タイミングよく動作します。ノードへの通信、ノードからの通信、ノードの動作も、それらの処理は、各々が独立した並列処理によって行われます。ROS2 はこのようにすべてのノードを独立に有意差なく運用するシステムと理解していただければいいかと思います。 実は、ROS2 の前のシステムのROS では、すべてのノードが平等というわけにはいかず、ROS master というものが存在して、そのほかのノードを運用していました。ROS2 になって、マスターはなくなりました。よりジャムセッションに近くなりました。ジャムセッションでは暗黙のルールで、円滑で調和のとれた演奏ができますが、ROS2 では暗黙のルールではなく、きちんと決められたルールが定められています。窮屈に思うかもしれませんがルールを守ると いろいろなことができ、それにちょっとしたアレンジを加えていくと、ジャムセッションのようにいろいろなバリエーションと一体感を両立するロボットが出来上がります。 この本では、これ以上ジャムセッションのことは書きません。ROS2 について説明をしていきます。本書が皆様のお役に立つことを希望します。
人気のある作家
ニュートンプレス (39) 今泉忠明 (28) 科学教育研究協議会 (23) ナショナル ジオグラフィック (21) オーム社 (21) 齋藤 勝裕 (20) できるシリーズ編集部 (18) standards (18) 田邊 卓 (17) 日刊工業新聞社 (16) 中山 茂 (16) 青木 薫 (15) 群馬県立自然史博物館 (13) 岩合光昭 (13) (12) 稲垣 栄洋 (12) 結城 浩 (11) 科学雑誌Newton (11) ニュースダイジェスト社 (11) 川俣 晶 (10)最適なファイルサイズ
189 KB 188 KB 218 KB 101178 KB 10144 KB 10249 KB 102587 KB 10262 KB 10297 KB 103397 KB 103400 KB 10340 KB 1034 KB 104907 KB 105017 KB 105183 KB 105675 KB 10674 KB 1067 KB 107341 KB