角栄はなぜ葬られたのか? 新証言と膨大な資料を駆使した人気作家渾身の超弩級ノンフィクション、ついに刊行!。フワフワとした事件――元最高裁判事が抱いた違和感とは。前総理逮捕という「特捜の金字塔」は神話に過ぎなかったのか。関係者多数に徹底取材。多くの新証言を得て田中角栄を葬った“真犯人”に迫る。いまロッキード事件の真実が明らかになる。ロッキード事件を見つめれば、この国のかたちが見えてくる。〈自民党の長期政権の功罪、金権政治、日米関係、政治と検察庁の関係、さらには熱しやすく冷めやすい国民感情等々。それは、まさに日本の現代史を象徴する事件だった。ならば、すべての先入観を捨てて事件を再検証する必要がある〉(序章「霧の中の大迷宮」より)(目次)第一部第一章 アメリカから飛んで来た疑獄第二章 政治の天才の誕生第三章 金権政治家の烙印第二部第四章 トライスター請託の不可解第五章 五億円とは何だったのか第六章 裁判所の不実第七章 吉永祐介の突破力第八章 毒を喰らった男第三部第九章 もう一つの疑惑第十章 児玉誉士夫という生き方第十一章 対潜哨戒機第十二章 白紙還元の謎第十三章 “MOMIKESE”と訴えた男第四部第十四章 角栄はなぜ葬られたのか終章 残された疑惑真山仁(まやま・じん)1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業後、新聞社に入社。フリーライターを経て2004年『ハゲタカ』でデビュー。以後、現代社会の歪みに鋭く切り込むエンタテインメント小説を精力的に発表し続けている。近著に『標的』(文春文庫)、『シンドローム』(講談社文庫)、『トリガー』(KADOKAWA)、『神域』(毎日新聞出版)などがある。本書は初の本格的ノンフォクション作品。
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