誰もが子供の頃の父との思い出はあるだろう。 この物語の主人公、川上功一は今は家族と都会で暮らしている。その功一が生まれ育った田舎に妻と2人の娘を連れてきたところから物語がはじまり、功一の子供の頃の回想へと続いていく。子供の頃、父の春彦から色々なことを教えてもらう。たとえば、魚釣りやウナギ捕り、ハチ捕りやマムシ捕り、それから山芋も食する。功一の前にはいつも春彦がいて、優しく功一の成長を見守っている。この物語では、春彦との様々な出来事が、功一の目線で小6まで描かれている。また、彼らを取り巻く母や2人の弟、祖父と祖母、そして近所の人達も物語に花を添えている。父と子、家族の絆などが生き生きと描かれている。
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