ダウンロード ヴァルター・ベンヤミン 要約ノート　すぐわかりたい あなたのための: 『複製技術時代における芸術作品』『写真小史』『シュルレアリスム』 本

　芸術作品における「アウラ」の概念を提唱したことで知られるヴァルター・ベンヤミン・・・現代思想や哲学のことはよく知らなくても、芸術や文学に関心のある人であれば、その名を耳にしたことがあるかも知れません。けれども、実際に著書を手に取ってみて、その難解さに「太刀打ちできない」と感じた人も多いのではないでしょうか。　本書は、そのような「ベンヤミン難民」の人々に向けて、「要するに何が書かれているのか」を簡潔に紹介するものです。ベンヤミンの著書を読もうとして挫折した人も、本書を読んでいただければ、その内容をざっと把握できます。また、これからベンヤミンの著書を読み始めようとする人にとっても道しるべになるかも知れません。　本書は、『写真小史』、『複製技術時代の芸術作品』、『シュルレアリスム』三編それぞれの要約文、事項・人物の説明、図版リンクからなっています。　人物解説に関しては、要約文にある人名だけではなく、ベンヤミンが三編それぞれで言及しているほとんどすべての人名について、言及される順序に従って説明しています。また、これら三編はいずれも写真、美術、映画・映像などの視覚芸術と深い関わりのあるものですが、文庫本等の書籍では十分な図版が掲載されていないことも多く、ベンヤミンが実際にどのような作品を念頭において論じていたか、必ずしも明らかではありません。これに対して、本書では豊富な画像リンクによって、ベンヤミンの取り上げた作品や時代の雰囲気を追いながら読めるように工夫しています。　従って本書では、　1. ベンヤミンの著書の内容をざっと知りたい。　2. ベンヤミンの著書を、言及されている人物や作品などの知識も得ながら、じっくり精読したい。という、二つのタイプの読者に役立つように編集されているのです。