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現代アートを殺さないために: ソフトな恐怖政治と表現の自由

津田大介推薦! (ジャーナリスト/あいちトリエンナーレ2019芸術監督) 「優れた現代アートは凡百のジャーナリズムよりも間口が広く、人々に物事の深部にある本質を素早く理解させ、何十年もの長い期間にわたって「現役」であり続ける。1989年と2019年に起きた2つの「文化戦争」を海図に、“総合的・俯瞰的"な視点から長年日本のアート業界が見て見ぬふりをしてきた不都合な真実を炙り出した本書は、いまだ続く戦争の渦中において、すべての表現者が読むべき最高の「戦術書」である。」 -- 分断の時代の「文化戦争」に終わりは来るのか? アートジャーナリズムの第一人者が、 《現代アート》のゆくえを鮮やかに予言する── -- “黄金の洋式便器"作品をめぐるアメリカ大統領と美術館との対決、くすぶりつづける「あいちトリエンナーレ」問題、そしてウィルスと現代アート……『現代アートとは何か』の著者が“政治とアート"に勃発するさまざまな問題をえぐり出す! ◎もくじ I 白い家──トランピズムと米国の文化戦争 1 黄金の便器スキャンダル 「とんでもない非礼」/ホワイトハウスのコレクション/トランプ好みの「アート」とは? 2 「便器」をつくったアーティスト 首を吊られた子供たち/ロバ、リス、ウマ、子ゾウ……/隕石に強打された教皇と祈りを捧げる「彼」/1本12万ドルのバナナ「/神対応のいけず」/トランプと「アメリカ」の微妙な関係 3 公金をめぐる争い 存続の危機に瀕したNEAとNEH「/猥褻あるいは淫らな」アート/多方面における「戦闘」/「狂信的な一派の魔女狩り」/「神を冒瀆するアート」 II 黒い羊──あいちトリエンナーレと「表現の不自由」展 1 画期的だった国際芸術祭 河村たかし市長とアドルフ・ヒトラー/メディウムと知覚を探究する作品群/歴史や時代を描いた力作「/平和の少女像」は反日ではない 2 「不自由展」はなぜ中止になったか コンセプトのみが突出した作品群「/不自由展」実行委の問題/ダブルスタンダードが招いた反応「/炎上」と補助金不交付 3 アート界による犯人捜し 津田監督が選ばれた理由「/素人」に芸術監督は務まるか「/ジャーナリストとしての個人的野心」/タニア・ブルゲラの助言/国と自治体の「手打ち」 4 天皇制と表現の自由 天皇はなぜいまだにタブーなのか/昭和天皇の戦争責任/堀田善衞が見た情景/様々な天皇像 III 白いマスク──ポピュリスト政権vs.文化芸術 1 2014年に起こったふたつの変化 「首相に近い部署の人間」からのクレーム/アジアセンターがカバーする「アジア」とは?/ナショナリズムを煽る姿勢 2 「美しい国」の「深み」の浅さ 「1万年に及ぶアート史」の5000年の空白/海外で最も知られた日本人キュレーター/外来文化の影響の有無『/FUKAMI』展の代替案/長谷川祐子とのQ&A 3 第2次安倍政権下の規制 東京都現代美術館の作品撤去要請『/キセイノセイキ』展への圧力と自己規制「/爆撃の記録」の紆余曲折/アーティストの「反省」と美術館の責任/構造を解体し、新たな制度を設計するには?/中国の検閲に加担した広島市現代美術館/ゲーテ・インスティトゥートとの食い違い「/自己規制ではない」/アートに自粛は似合わない IV 黒い病──感染症とアート表現 1 リアルとロマンの間に 感染症とは何か/黒死病が変えた「死」の表象/結核の隠喩とイメージ 2 不可視のものへの関心 スペイン風邪と第1次世界大戦「/デカルト的世界」への幻滅/戦争とパンデミックが生んだもの 3 「除け者」たちの戦い 「現代の黒死病」AIDS「/邪悪」に聖性を与えたR・メイプルソープ/AIDSの予防啓発活動を行ったK・ヘリング/F・ゴンザレス゠トレスの愛と闘争/生権力に抗い続けた古橋悌二/ラリー・クレイマーとACT UP 終章 灰色の時代──世界は光を取り戻せるか 1 日米文化戦争の違い 崩れ去った対立の構図/ストックマン夫妻とは何者か/知事に喧嘩を売った脱税男 2 新型コロナウイルスと現代アート 「非常時」の名の下に/日本のアート界は内外の「敵」と戦えるか 3 非接続のすすめ インターネットとリレーショナル・アート/無人劇と無観客無配信ライブ『/ダークアンデパンダン』展とは?/孤独の共有「/公」と「個」の間に/バッドボーイとバッドガールのパンク精神/ウイルスとしてのアーティスト

著者:小崎哲哉
Isbn 10:4309256643
Isbn 13:978-4309256641
によって公開:2020/12/26
ページ数:448ページ
出版社 現代アートを殺さないために: ソフトな恐怖政治と表現の自由:河出書房新社