ダウンロード 湘南を舞台にした少し短めの小説たち-１ （ 夕焼けとイルミネーション ／ 茅ケ崎海岸のんびり散歩 ／ おいで、マックス） 本

①　夕焼けとイルミネーション・・・信二は三十半ばの男で、中学校の特別学級を卒業してから毎日、太陽が西に傾き、夕焼けで空がオレンジ色になり始めると散歩に出掛ける。そして、駅前の商店街のネオンやイルミネーションを見物して帰るのが日課だった。ある日、瞳のきれいな女性に出会い、釘付けになる。 ②　茅ケ崎海岸のんびり散歩・・・化学関係の会社に勤める柳井(やない)涼(りょう)真(ま)は、三十代になり仕事は毎日忙しいが充実している。湘南茅ケ崎の海側に住む涼真は、天気の良い週末に海岸を散歩することをいつも楽しみにしている。涼真は、ゴールデンウィーク前の風が爽やかで、日差しが明るい休日の午後に、一番お気に入りのコースを散歩する。 ③　杉山明彦と美沙は、一人息子の和也の五歳の誕生日に、オスのトイプードルの子犬をプレゼントする。明彦も和也も子犬マックスに対して、脅しや体罰をしつけと思い込んで接する。一方、美沙は、臆病なマックスの性格を心配して、過保護に接する。ある日、子犬が逃げ出し、母犬が居るブリーダー元に戻る。引き取りに行った後もいろいろな出来事が続きマックスは元気が無くなるが、その原因が自分たちに有ったことに気が付く。マックスの成長と共に飼い主たちも成長し、人の輪が広がっていく。