前回の「 邪馬台国 卑弥呼(続)1」では、「宝満川中流」の女王卑弥呼時代、つまり弥生時代後期の遺跡分布を見ました。そして『丘陵」の遺跡と『台地」の遺跡グループがあることをお話ししました。さらに以来尺遺跡は『丘陵」の遺跡グループの代表であり、倭国大乱期の「敵の見張り台」であったことをお話ししました。今回の「 邪馬台国 卑弥呼(続)2」では、この以来尺遺跡をもっと詳しく見ます。わずか70年程の期間に、竪穴住居跡だけでも700棟もあります。10年毎に建て替えたとしても、常時100棟ほどの大きな遺跡です。少し読むのが大変なのですが、代表的・特徴的なものだけをピックアップします。さらに以来尺遺跡は当時の倭国としては最高級品の鍛造袋状鉄斧が7個も出土しています。福岡平野の在地系の遺跡では出土したとしても1個です。シリーズ1で見た「敵の見張り台」であることと同時に、このような特異な出土品からも以来尺遺跡を見ていきます。
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