朝日新聞「天声人語」(2020/11/12)で紹介! 星野道夫が遺した1枚の写真から生まれた物語。アラスカのデナリの山のふもとで、1頭のオスのヘラジカがたくさんのメスと暮らしていた。 ある日、この群れによそ者の1頭のオスが近づいてきた。 メスたちを自分のものにしようと思っているのだ。 群れをひきいるオスは、よそ者に向かっていった。 オスどうしの激しい戦いが始まった。 2頭は、何度も体当たりをし、角をぶつけあった。 オスのヘラジカは体重が800キロもある。 ぶつかったら車だってひっくりかえる。 戦いは、長い時間続いた。 ガキ! 大きな角と角がぶつかってからまった。そしてはずれなくなった。 2頭は戦い続けるしかない……。 多くの野生動物の姿を写真におさめた星野道夫は、1996年、事故によって世を去りました。 同じ動物好きとして、星野道夫と親交のあった鈴木まもるはある夜、星野の遺した2頭のヘラジカの写真を夢に見て「絵本を創ろう」とひらめき、アラスカに飛びました。そしてできあがったのが、この絵本です。 大自然で暮らす動物たちの壮絶なドラマと、生命のつながりを描いた絵本。
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