小型船舶の海図問題の解き方を順序立てて、航海計画の立て方、三角定規、デバイダーの使い方、 線の引き方など基本に忠実に解説。カラーの練習用海図を収録した改訂版。 【まえがき】より 船に乗って海洋レジャーを楽しむのも、陸上の観光地に旅行するのも全く同じことです。その目的は、決められた 時間内に楽しく、有意義に過ごし、型にはまった日頃の生活から飛び出して心身をリフレッシュし、明日への活力 をはぐくむことでしょう。 しかし、ともすると無理な計画であったり、天候や自然の力を軽視する余り、障害事故や人身事故に至ることもあ ります。 特に、海洋レジャーの場合、海(湖沼)は日常生活の場ではありませんので、そこで起こるいろいろな現象につい ての知識も少なく、不慣れであるために、海上での事故は残念ながら陸上のそれより高い頻度で発生しています。 これから小型船舶の操縦者免許を取得して、海洋レジャーを楽しみたいと思われる方々は、海、船、機関、気象や 関係法規の知識をしっかりと習得したうえで、まず船の操縦に慣れることが必要です。しかし、慣れてくればとか く単独で行動したくなるもので、そんな時が最も危険です。 どんな短時間の航海でも。必ず航海計画を立てて行動してください。 航海は気象と海象の状態がよいことが前提条件ですが、自分の乗る船の性能(速力、燃料消費、堪航性能等)やそ の海域のその時の海潮流等を調査したうえで、風向、流向流速等を勘案して、往航と復航の針路と所要時間を海図 に記入し、航海計画を検討のうえ決定する必要があります。 海図を使いこなすこと(チャートワーク)はそう難しいことではありませんが、ともするとよく分からないといっ て敬遠する人がいます。これは、普段の生活の中では使ったこともない、三角定規やデバイダーが出てきたり、コ ンパスだマイルだノットだと言う聞き慣れない言葉も出てくることが原因だと思います。 確かに取りつきにくい作業でしょうが、わずかな基本を知って、その作業に慣れることがポイントです。分かって くれば航海計画を立てることによって、航海に出る前からその航海を楽しむこともできるようになります。 本書は、私が永年行った小型船舶の実技と学科の教習の経験から、初めて海図に接する方々のためにできるだけ分 かりやすいように、手順を図解してみました。皆さんの海図作業の参考になれば幸いです。 どうか確かな航海計画を立てて、安全な航海を楽しんでください。 【目次】 1.航海計画って何? 2.航海計画を立てよう! 3.海図って何?−海図の基礎知識− 4.航海計画を海図に記入しよう! (チャートワーク) 5.例題(海図問題)を解いてみよう!
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