【〝大宝元年の易姓革命/王朝交替〟史観による「新日本建国紀」が、ここに完成】 奈良時代に入る9年前、701年に王朝交替が起こっていた。それ以来、日本国朝廷は太古より大八洲、列島の主であり続けたとの〝成り済まし〟工作を内外で遂行──①.本作品は、勝者にへつらう史観に抗して〝日本国は大宝元年に始まった〟と奮闘する在野史観に参じて、一からその易姓革命/王朝交替の実在を証し、全貌を復元する試みを世に提示しよう、それも完全論証版として、と一念奮起した所産です。②.<補足>と銘打った補足説明の、及び<註釈>の項を多数設け、「これでもか」という程に関連する論証を揃えて、本稿を「大宝元年の易姓革命論」の完全論証版たらしめました。 「神は細部に宿る」という格言がありますが、それを地で行くように、あらゆる細部にまで筋が通ることにこだわったからです。③.著者は、4月上旬の例の非常事態宣言が出た日、巣ごもりでエネルギーが有り余るゆえ、この機に「新日本建国紀」を、と、紙の既刊本9冊を叩き台にして、大幅に進化発展させていた論証を1か月半で草稿に、次の1か月半で推敲して仕上げました。----------------------【章タイトルと小見出し項目リスト】抜粋プロローグ 国号「日本」の不可解◇なぜ、ヒノモトではないのか?◇「ヤマト」は卑弥呼の時代まで遡る <補足>邪馬壹国は「やまひとつくに」、邪馬臺国は「やまとのくに」第1章 隣国の証言1・中国編:日本国は倭国とは別の国◇『旧唐書』の証言:日本国は倭国の別種なり◇日本国は倭国内の一藩王国だった <補足>『旧唐書』のいう京師から「1万4千里」の謎◇通説派の反論「倭国と日本国は同一」は成り立つのか? <補足>外交部・鴻臚寺の外国使節に対する聴取の姿勢 <補足>並立・並存する俀国と倭国 <補足>やまとの国が漢字表記国名「日本国」を用い始めたきっかけ <補足>倭の5王は阿毎氏系で、かつ邪馬臺国の君主◇やまと言葉の国名「やまとのくに」で唐朝に対し押し通したとするなら… <補足>阿毎氏「倭国」は「あまのくに」 <補足>阿馬壹国から邪馬壹国そして邪馬臺国へ、宗主国の変遷 <補足>袁本杼王(継体天皇)、倭国宗主の名跡を奪う <補足>531年の一大政変、磐井王倒されて倭国宗主が入れ替わる <補足>『隋書』の倭国、俀国による並行する2つの遣隋使記事◇周朝の皇帝・則天帝による「日本国」の認定◇670年12月に天智天皇により国号が「日本」へ改められた!? <補足>『新唐書』日本国の条は信頼性に欠け、あてにできない第2章 隣国の証言2・新羅編:日本国の平安時代にも「倭国」が存立◇『三国史記』の証言:新羅に対しても「矜大」な態度◇こちらでも倭国と日本国が並立・並存するとの証言◇『唐会要』の倭国、日本国の条並立の不可解 <補足>日本国朝廷の下で、倭(藩王)国の遣唐使はあり得た!?◇百済三書に記される6世紀に溯る「日本天皇」「日本府」とは? <補足>○○王、倭王○○の倭人語名はすべて失われ、「天皇」の一語に差し換えられた◇両隣国が制作した地図の証言 <補足>阿倍仲麻呂は旧阿毎朝倭国遺臣の子にして日本国朝廷の忠臣◇九州9か国の藩王国があった!? <補足>九州9か国の君主「阿知根王」とは海人の宰・阿曇氏の本宗をいう <補足>平安時代、大宰府治下の九州は実質的に半独立国家だった <補足>日本国皇統とは異なる天孫の子孫で天皇を称す一族がいた <補足>委奴国王家は後の筑紫君・阿毎氏に繋がる第3章 地下からの証言:大宝元年以前の王朝の遺物が続々出土◇出土木簡が証す郡の前身「評」制◇県(こほり)制の問題も…◇大宝元年以前の本式「律令」の存在も証す◇出土銭貨も同じ歴史的一大画期のあったことを証す◇朝廷の多くの文物が大宝元年になって「始めて」備わったとは? <補足>天皇号の訓みについて◇「長屋親王宮」とある出土木簡の証す新事実とは?第4章 地上遺物の証言:畿内の北九州地名群・仏像銘文・碑文も証す◇北九州地名群が近畿地方へ大挙、移転していた <補足>天武朝の修史でアレクサンドロス伝説ほかのパクリが… <補足>畿内へ東遷したから? 北九州で人口が20%前後も急減の謎◇首都が北九州から畿内へ移転された地名群による証拠 <補足>諸侯が分立する藩王国制の廃止◇諸国「風土記」の用語分布から『日本書紀』は九州系、『古事記』は本州系 <補足>元正朝で成った国史「日本紀」は倭国王朝の天皇も交えた史書だった◇『法華経疏』『法隆寺資材帳』の謎:「大委国上宮王」「上宮聖徳法王」とは?◇法隆寺本尊の光背銘文の謎:「上宮法皇」とは? <補足>廐戸皇子(聖徳太子)の命日が「上宮法皇」の命日に〝成り済まし〟◇伊予碑文の謎:上宮聖徳皇/法王大王とは? <補足>行信は大委国上宮王が前王朝の君主だと承知していた <補足>日本国人による揶揄「自らの多利を思う彦(男子)」◇法隆寺は北九州から斑鳩の里に移築された!? <補足>法隆寺移築論とは? 博多湾岸の寺が解体・搬入された?第5章 大宝元年に途絶える「倭国(九州)年号」の実在は何を意味するのか◇「私年号」「逸年号」の呼称はまさに〝勝者〟の論理による◇国史が沈黙する「倭国年号(九州年号)」は実在した <補足>阿毎朝倭国の世俗年号と神聖年号◇強力な反証その1:木簡に「倭国年号」がまったく見いだせない謎◇大化元年695年に始まる〝高市天皇〟による真正の「大化の改新」 <補足>強力な反証その2:「宇治橋断碑銘文」は倭国年号実在論を粉砕か!? <補足>阿毎朝倭国の孝徳天皇による大化ならぬ「常色の改新」【付録】倭国年号(九州年号)の一覧表第6章 王朝交替の立役者か、3女帝と不比等、僧の義淵ら◇元明女帝、易姓革命の先達、周朝の武則天を見習う?◇斎王の代替わりが証す大宝元年の文武天皇退位と元明天皇即位◇療養の宮への転居を名目にした文武天皇に対する退位の強制か <補足>予想される強力な反論に備えて:元明天皇の心の中は?◇易姓革命家・武則天、唐朝を廃し息子から帝位を奪う <補足>則天帝の帝位天授説に倣って天孫降臨神話を充実させる!?◇東大寺大仏の顔立ちは、実は武則天がモデル <補足>天武天皇の思惑に振り回された記紀の「神代記」「神代紀」の成り立ち◇革命家太公望に擬された藤原不比等は大宝革命の立役者 <補足>革命を機に譜代の畿内有力氏族は皆、没落 <補足>不比等の妹は武則天だとする伝承の意味するところは? <補足>辛酉革命説と神武建国年の謎。則天帝の武氏祖先史の剽窃もありか?◇大宝革命の裏の主役は日本法相宗の祖・義淵か <補足>龍(天子)を封じた伝説を持つ道照も革命派主導者の一人か◇刑部親王、粟田真人も加えた革命派5人組!?第7章 大宝革命戦記が残存か? 反革命軍2万と革命軍1万7千の会戦◇北九州での前哨戦か。大宝元年が舞台の『竹取物語』の寓意◇「大宝なる金の貢進は詐欺だった」は阿毎氏皇統の神器詐取が寓喩?◇「新羅本紀」699年の条の暗喩:筑紫沖が血で染まるとは? <補足>帝の将兵を平伏させる程の月の王こと阿毎氏当主の超カリスマ性◇正史の「藤原広嗣の乱」記事に嵌め込まれた〝大宝革命戦記〟 <補足>反革命の主導者? 多胡古麻呂とは何者か◇天智陵の造営開始は畿内における革命戦の始まり <補足>倭国の日神信仰の祭司長・津島氏が阿毎皇統を裏切った◇天武天皇の営んだ東遷阿毎朝倭国とは? <補足>孝徳天皇、天武天皇ともに父は阿毎朝倭国の君主 <補足>『隋書』のいう「邪靡堆」はアマのミヤコ倭京を指す◇天武天皇は当初「日本天皇」を称す日本(やまと)国の君主だった <補足>磐井王が天皇号の倭人語呼称「スメロギ」「スメラ・ミコト」を案出 <補足>「筑紫君こと阿毎氏は我が皇統の一分枝なり」と系譜が偽られる <補足>多利思北孤は〝日の起つ国〟東国との合体の申し子か第8章 元明天皇は息子から皇位を奪った鬼なのか◇藤原不比等や粟田真人らに巧みに利用された女帝の一心◇息子思い、孫思いが結果的に大八洲宗主の継承における易姓をもたらした◇阿毎朝倭国ナショナリズム憎しの一念から!? <補足>文武天皇は阿毎朝倭国最後の君主だったと仮冒されてしまう <補足>根深い阿毎朝倭国とやまとの国とのナショナリズムの応酬 <補足>阿毎朝倭国が蔑んだ古墳時代の宗教文化と本州人の「えびす歌」エピローグ 阿毎朝倭国の残照◇「亡命」と「禁書」は、朝命に従わない旧王朝人の存在を証す <補足>亡命と禁書の禁令:平安朝は〝後倭国〟の廃絶を意図 <補足>貧窮問答歌の真意:貧窮に喘ぐ阿毎朝倭国の遺臣たち【著者略歴】1957年、埼玉県熊谷市生まれ。 著書に、紙の本の古代史3書『あざむかれた王朝交替 日本建国の謎』『盗まれた日本建国の謎』『消された日本建国の謎』(学研パブリッシング)ほか、『倭国と日本古代史の謎』など多数あり。
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