ぬり絵を楽しみながら枕草子を学びなおせる! 「女性はもっと世の中に出るべきよ! 」そう主張するアクティブ女子・清少納言が繰り広げる、明るく華やかな平安ライフが目の前に広がります。いまから千年以上前。戦乱が絶えず殺伐としていた古代世界の中で、平安時代中期の日本では、女性たちが生き生きと活躍していました。なかでも特に輝いていたのが、『源氏物語』を著した紫式部と、『枕草子』を記した清少納言です。ストーリーの流れのない『枕草子』は、絵画作品として残っているものは数多くはありません。この本では今までにない試みとして、『枕草子』に描かれた日記・随想・ものは尽くしの情景の数々が、生き生きと描かれています。清少納言が飛び跳ねるような元気さをもって宮中で活躍していた時代をぬり絵でなぞることは、文化的であった平安時代と清少納言の生き方もなぞり描きすることに他ならないと思います。〜まえがきより〜〈描かれている章段〉春はあけぼの/上に候ふ御猫は/心ときめきするもの/あてなるもの/懸想人にて来たるは/頭中将のすずろなるそら言を聞きて/里にまかでたるに/職の御曹司におはしますころ、西の廂に/なまめかしきもの/宮の五節出ださせたまふに/淑景舎、春宮にまゐりたまふほどの事など/頭弁の、職にまゐりたまひて/なほめでたきこと/殿などのおはしまさで後、世の中に事出で来/正月十余日のほど、空いと黒う/碁をやむごとなき人の打つとて/宮にはじめてまゐりたるころ/野分のまたの日こそ/心にくきもの/見物は/御乳母の大輔の命婦、日向へくだるに/関白殿、二月二十一日に、法興院の/雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて/十二月二十四日、宮の御仏名の/大納言殿まゐりたまひて/跋文.この草子、目に見え心に思ふ事を
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