マンデルはまさに世界大戦そのものに直接関わったという意味において、第二次世界大戦を論ずるにうってつけの人であろう。彼は、ナチス占領下のベルギーで地下レジスタンス運動に加わり、三度にわたって逮捕されるも、その度に奇跡的に逃亡することに成功した。一度目は、ベルギーで監獄から脱走し、二度目は収容所から脱走し、ついに三度目にはドイツに送られる羽目になった。しかし、彼にはまったく悲壮感はなかった。 マンデルはこのドイツの収容所で警備兵を説得し、脱走に協力させる。そしてついにここからも脱走に成功するが、ベルギー国境近くで再び逮捕される。こうして彼は一九四五年三月二五日にアメリカ軍によって解放されるまで各地の収容所を転々として、戦後を迎えるのである。したがって、マンデルのこの著作は、研究室における単なる読書や資料分析の産物ではない。それはレジスタンス運動に実際に参加して、何度も死の瀬戸際まで行った人物による生きた戦争分析なのである。 目次 第1部 歴史的枠組み 第1章 何が賭けられていたか 第2章 直接の諸要因 第3章 社会的諸勢力 第4章 資 源 第5章 戦 略 第6章 兵 器 第7章 兵 站 第8章 科学と行政 第9章 イデオロギー 第2部 諸事件と諸結果 第10章 ヨーロッパにおける先制攻 第11章 戦闘の世界的展開─ソ連侵攻と真珠湾 第12章 クライマックスに向かって 第13章 決定的転換点─スターリングラードとミッドウェイ 第14章 消耗戦 第15章 最終攻撃─ノルマンディーから広島・長崎へ 第16章 結 果 第17章 余 波─終戦から冷戦へ 第18章 遺 産 補論:歴史家論争によせて ─第三帝国の起源と本質、その先例なき再発可能性 訳者解題 第二次世界大戦年表 文献一覧 人名索引
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