※本書はリフロー型の電子書籍です。ご購入前にお使いの端末にて「無料サンプル」をお試しください。【「福岡」「博多」2万年全史】博多っ子も知らない福岡発展の秘密!世界で最も住みやすい都市。明太子、博多ラーメンのうまかもんの街。巨人に代わって常勝軍団となったプロ野球「ソフトバンクホークス」の本拠地……。人びとをひきつけてやまない福岡。九州北部に位置し、荒海で有名な玄界灘に臨み、目と鼻の先には朝鮮半島、さらに中国大陸があった。海路を通じてもたらされる外来文化の影響を強く受けた福岡は、日本列島の中でも稲作がいち早く始まった最先端の地であり、鎌倉時代にはすでに「チャイナタウン」が街中にあったとされている。日本に伝来した多くの文化は、博多を通じて伝播したとしても言い過ぎではないだろう。一方、博多は文化の入り口だけでなく、平安時代の刀伊の入寇、さらに鎌倉時代にはモンゴル軍の襲来「元寇」という異民族の襲来を受ける窓口ともなった。日本の海賊「倭寇」が跋扈した基地にされ、さらに博多商人たちがアジアに目を向けた貿易港の歴史もあった。本書は、旧石器時代から近現代に至る「アジアの玄関口」福岡の繁栄を歴史と地形から読み解き、さらに、この地に生きる人々の人生や伝統的な祭りや食といった文化に光をあてるものである。現在、「世界で最も住みやすい都市」のひとつと謳われる、街の魅力とは何なのか。福岡の歴史と地理に隠された秘密が、その魅力を深く知るきっかけになれば幸いである。〈本書の内容〉 ■第一章 早くから開けていた「福岡」■第二章 「福岡」にある外国人受け入れの下地■第三章 中央に対抗する「福岡」 ■第四章 対外戦争の窓にもなった「福岡」■第五章 多様な政治力を醸成する「福岡」■第六章 独自の文化を持つ「福岡」〈著者プロフィール〉石村智(いしむら・とも)1976年、兵庫県に生まれる。1999年、京都大学文学部卒業。2004年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室室長。専門は考古学・文化遺産学。「太平洋のヴェニス」とも呼ばれるミクロネシア連邦ナンマトル遺跡のユネスコ世界遺産登録にも尽力している。著書に『ラピタ人の考古学』(渓水社)、『よみがえる古代の港』(吉川弘文館)、『海の日本史 江戸湾』(洋泉社/共著)がある。
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