緩和ケアという名の殺人ビジネス ダウンロード

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本の説明

皆さんは、今の日本の緩和ケアで日常的に行われている「鎮静・持続的深い鎮静・セデーション」と呼ばれる処置をご存知でしょうか? 私は弟が緩和ケア病棟に入院して43日後に病院で亡くなってから、 医師・病院側のやり方に疑問を持ちカルテの開示を受け、色々と自分で調べる中で初めて知りました。もし初めから知っていたなら、緩和ケア病棟などに入院させなかったでしょう。 「持続的深い鎮静」というのは、末期がんで余命が数時間から数日と言った死期の差し迫った患者で、 医療麻薬など他の方法で止められない耐え難い苦痛が有る場合に、人生最後の時のを安らかに迎える事のみを目的に、劇薬に指定されている非常に強い鎮静薬で、その死まで患者の意識そのものを奪ってしまうというものです。 言い換えれば、毒性の強い薬剤によって人為的に患者を植物状態にするものと言う事もできます。この処置を実施されると、患者は二度と意識を回復する事なく程なく死を迎える事になります。 従って、これは患者の死に直結する極めて重大で危険な処置で、医療行為としては他に代替方法がない場合にのみ許容される、最後の手段と考えられているものです。 私の弟は、胃がんで入院していた和歌山県の紀和病院・緩和ケア病棟で、入院後 41日目の 5月7日にこの「持続的深い鎮静」処置をかけられ、その 43時間後に亡くなりました。 私が今回の紀和病院によって行われたこの処置を、社会的に決して許されない違法な犯罪行為だと考える理由は、患者の死を確定する、あるいは死刑宣告にも等しいこの「持続的深い鎮静」を、あえて行わなければならない医学的・合理的な理由が全く存在しなかったにもかかわらず、家族の強硬な反対を無視して本人の同意書だけを取り、まるで慌てふためくように実施しその直後に死に至らしめた点です。 弟には時に末期がん患者に見られる耐え難い苦痛などは初めから存在せず、ただ余命宣告を受けて未来への希望を失い、軽いうつ状態の中で苦しまずに死にたいと考えていただけなのです。 しかも、病院側からは「持続的深い鎮静」についての詳しい説明は一切なく、「辛いならお薬でウトウト過ごせます」などと患者の生命を預かる医師として考えられない軽佻浮薄な説明で、いかにも自然の睡眠と変わらない全く危険性のない処置として繰り返し積極的に勧めてきたのです。 そして、私達に対しては「この処置によって寿命が短くなる事はありません」と断言していました。つまり、生命に全く危険性がない安全な処置であるかの様に印象付けていたのです。だから、私達は睡眠薬の一種で効果の強いものを使うものと思っていましたし、病院側も「眠るお薬です」としか説明していません。そればかりか、医師と看護婦は「持続的深い鎮静・セデーション」といった言葉は一切使わず、患者や家族には「薬で眠る」と言い換えて、「ずっと眠りたくないですか」などと繰り返し勧めてきたのです 。これでは、医学知識の乏しい患者や家族は簡単に騙されてしまいます。将来への希望を失い毎日辛い思いをしている患者が、健康な時の健やかな自然の睡眠に戻れると錯覚・・・・

著者 :松野 善雄
ASIN :B08LNBK51W
によって公開 :2020/10/29
出版社 緩和ケアという名の殺人ビジネス:NextPublishing Authors Press