【1930年代の大恐慌時代を生きた二人の天才経済学者。時代を超え、偉大な英知がいま再び光を放つ!】〓〓不況期における有効需要の大切さを説いたケインズ、イノベーションこそ資本主義の原動力だと喝破したシュンペーター。20世紀を代表する二人の経済学者の足跡をたどりつつ、そのビジョンをわかりやすく解説。我々を襲う現在の経済危機克服に向け、天才の遺した「ビジョン」が甦る。〓〓●本書は、日本を代表するケインジアンであり、経済財政諮問会議の民間議員として日本の経済政策に深くかかわってきた著者による最新作です。●とはいえけっして難解な内容ではなく、ケインズとシュンペーターという天才たちの「経済に対するビジョン」を、二人の歩んだ足跡を丁寧にトレースしつつ浮き彫りにしてゆく、知的興奮に満ちた書です。●そのなかから、21世紀を迎え新たな危機に陥った我々にとって、二人のビジョンが今でも間違いなく有効であることが説き明かされます。●さらには、天才二人の思想を融合した新たな経済理論の可能性を探るという、著者にとってのライフワーク的なテーマをも射程に入れた意欲作です。●未曾有の経済危機に見舞われている今だからこそ、時代を超えて生き残ってきた本物に学ぶ必要があるはずです。■以下、「まえがき」より引用■ ケインズの経済学は、マクロ経済の動きを理解する際に必要不可欠な導きの糸をわれわれに提供するものだが、二〇世紀はその前半に、もう一人偉大な経済学者を生み出した。「イノベーション」という概念を経済学の中心に据えたシュンペーターである。本書で説明するとおり、シュンペーターは強烈なケインズの批判者でもあった。一見矛盾する二人の経済学がなぜ両方とも必要なのか。そのことを理解するためには本書を読んでいただくしかない。 マクロ経済は、一個人・一つの企業がその全体像を知るにはあまりにも大きい。何人の鳥瞰も許さないその巨体を理解するために、われわれは「理論」という眼鏡を必要とする。ケインズとシュンペーター、二人の天才が用意した眼鏡は、極上のレンズ付きの眼鏡なのである。 いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ。
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