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恐怖の神殿―ファイティング・ファンタジー (14) (現代教養文庫)

リビングストンによる雪の魔女の洞窟以来となる久しぶりのアランシアを舞台にした正統派ファンタジーゲームブックである。雪の魔女の時の寒さと氷に囲まれた冒険とは打って変わって、灼熱の砂漠を舞台にした冒険で、暑さと渇きに苦しむことになる。運命の森でお馴染みのダークウッドの森に捨てられ、闇エルフに育てられた邪悪な心の持ち主マルボルダス。恐るべき力を持つ彼はどくろ砂漠の失われた都ヴァトスで、眠れる龍に命を吹き込んで悪の軍団を指揮するまでに成長しようとしている。君にかせられた使命はマルボルダスより先に、ヴァトスに向かって命を吹き込む前に5つの龍の飾りを破壊してしまうことにある。  冒険を手助けしてくれるのは、ダークウッドの森と言えば、ヤズトロモの登場である。カギを開けられる開門の術、人間型の生物を眠らせる眠りの術、光の矢を発射させる魔の矢の術、どんな言語でも話せる言葉の術、どんな文字や記号も読めるようになる絵解きの術、暗い場所を明るくする光の術、火の防壁を作りだせる炎の術、ジャンプ力を高める飛躍の術、危険な罠を警告してくれる罠さがしの術、手の中に水を生み出す水の術といった10の魔法の中から4つだけ教えてもらって冒険に旅立つことになる。しかし。まずは砂漠を越えてヴァトスを見つけ出すまでが一苦労なのである。どのルートを通るにしても危険がつきまとうし、途中で水筒を手に入れなければ(水の術を覚えていない限り)、渇きで体力を失うことになる。  そしてヴァトスに辿り付いた君を待っていたのは、マルボルダスが送りこんだ死の使者のワナ。このモンスターは戦闘能力は無いが、こいつに呪いをかけられると、冒険の途中で「D」「E」「A」「T」「H」の5文字を見てしまったら即座に死が訪れることになる。この文字は至るところに巧妙に仕掛けられていて、宝だと思って箱を開けると文字が出てくるので、一つ一つの行動に恐怖が付きまとう。見つけるべき龍の飾りは5つだが、それを探そうとするとDEATHの文字が目に入ってしまう。果たして死を迎えることなく全ての龍の飾りを見つけ出すことができるのか。そして龍の飾りを打ち砕くことができるのは、運命の森で苦労して見つけ出した戦のハンマーだけなのである。ちなみに全ての龍の飾りを見つけ出しておかなければ、マルボルダスは倒すことができない。ここはDEATHの文字を恐れずに龍の飾り探しに挑戦してほしいところである。 お気に入りキャラ→マルボルダスも恐ろしいが、ヴァトスを支配している女神リーシャも油断ならない存在となる。神殿の兵隊たちは、全てリーシャのしもべなのだから。また、砂漠で行商しているアブジェルからは金が許す限り、水晶のカギや黒檀の仮面などのアイテムを購入することができる。彼から得た物はヤズトロモの魔法に劣らないぐらい役に立ってくれるはずである。

著者:浅羽 莢子
Isbn 10:4390111574
Isbn 13:978-4390111577
によって公開:1987/1/1
出版社 恐怖の神殿―ファイティング・ファンタジー (14) (現代教養文庫):社会思想社