笑って泣いて経済もわかる傑作小説誕生! 混迷の日本。現在と驚くほど似ていた時代があった。リーマンショック、ユーロ危機VSウォール街大暴落。デフレ円高不況VS昭和大恐慌。東日本大震災VS関東大震災。そして頻繁に失脚する総理大臣…そんな昭和初期に7度の大蔵大臣と首相として日本を世界恐慌から脱出させたのが、希代の財政家・高橋是清だった。不況が続く201X年、大混乱を経て初々しい女性宰相が誕生した。官邸での就任パーティ。増税・緊縮財政路線の財務省と成長路線の補佐官との板挟みに疲れた霧島さくら子首相は官邸の庭に出ると桜の下で髭を蓄えた和装の老人に会う。二人はお互いを知らぬまま政治、経済状況を語り合うのだが、不思議と平仄が合う。さくら子は老人の確信に満ちた話に感銘を受け、それをヒントに、財務省の筋書きとは違う大胆な経済成長策を打ち出す。果たしてそれが奏功し、日本はデフレ不況から脱することができるのか。何度かの邂逅で、さくら子は、老人はもしや高橋是清翁では、と思い始める。ということは…老人は2月26日に大変な不幸に巻き込まれてしまうではないか!どうする、さくら子! 笑って泣いて、日本と世界の経済の仕組みがストンとわかる傑作小説誕生! 【編集担当からのおすすめ情報】 高橋是清の時代って、まるで現在の日本と同じ状況だったんですね。そして、本を読み進むと、どうすれば日本の景気が良くなるかがわかるのだから、本当に面白くてお得です。それと登場人物が誰をモデルにしているのか、当てるのがけっこう楽しいですよ。いま人気の画家・鈴木康士氏のカバー・イラストもお楽しみ下さい。4月20日に書いています。18日、三橋氏、さかき漣氏、イラストの鈴木康士氏とでささやかな増刷お祝いをいたしました。三橋氏が鈴木氏に会うのは初めてでした。お陰様で好調を維持しています。アマゾンでは38件のブックレビューが出ており、三橋氏によると、彼のこれまでの本で最多と。「感動した」「思わず泣いてしまった」「三橋氏のこれまでの本で最高傑作!」との声が多く、まぁこれは編集者冥利でしょうか。この本がなぜこれほど読者の感動を呼ぶのか、私なりの1つの答えは、本の中で高橋是清が語るセリフのポイントの部分が、実は本当に彼が書き残したものだということです。例えば、国民経済とは何かをさくら子に語ったところとか、最後の手紙の部分とか。実際の“恋文”はもちろんさくら子や今の国民に宛てて書いた物ではありませんが、それ以外の部分は本当に是清が書いた物なのです。そのリアリティが涙を誘うのでは。それがわかって、読み直してみるのもまた一興ではないでしょうか。かく言う小生も、もう三度くらい泣いています。
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