今日の精神保健医療福祉制度において、クライシス・プランの実践は緒についたばかりであり、その目的、作成・活用のための方法は公に示されていない。本書は、諸外国の先駆的な取り組みの理論的考察から、国内のソーシャルワーカーを対象とした実証的研究をもとに、エキスパートの貴重な実践知からクライシス・プランの実践ガイドの開発を試みる。そして、生活主体者としての精神障害者像を反映した新たなケア計画であるクライシス・プランの可能性を探る。<目次概要>序 章精神障害者の地域生活支援のための支援計画に関する課題第1節 精神障害者の地域生活支援に関連する諸側面の整理第2節 精神障害者の地域生活支援におけるクライシスプラ第3節 本研究の目的と社会福祉学における理論課題としての意義第4節 本書の構成第5節 用語の整理第1章クライシス・プランに関連する国内外の文献検討第1節 クライシス・プランに関連する諸外国の先行研究及び実践の概況第2節 国内外のクライシス・プランに関連した先行研究の収集方法第3節 海外のクライシス・プランに関連する先行研究の文献検討第4節 国内のクライシス・プランに関連する先行研究の文献検討第5節 先行研究における主要概念とソーシャルワークとの関連性第6節 クライシス・プランに関連する国内外の文献的検討の小括第2章クライシス・プランの作成方法と活用方法に関する探索的検証第1節 研究目的第2節 研究方法第3節 結果と考察第4節 結論第5節 本研究の限界と課題第6節 クライシス・プランの作成方法と活用方法に関する探索的検証の小括第3章ソーシャルワーカーによるクライシス・プラン実践の実態調査第1節 研究目的第2節 研究方法 第3節 結果第4節 考察第5節 結論第6節 本研究における限界第7節 ソーシャルワーカーによるクライシス・プラン実践の実態調査の小括第4章クライシス・プランの実践ガイドの開発 第1節 研究目的第2節 研究方法第3節 結果第4節 考察第5節 クライシス・プランの実践ガイドの課題第6節 実践ガイドの開発の小括終章クライシス・プランの実践方法に関する研究の総括と今後の方向性 第1節 研究全体のまとめ第2節 研究結果の意義と独自性第3節 クライシス・プランの実践レベル及び制度レベルにおける提言第4節 研究の限界と今後の課題
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