「エル特急」とは、1972年10月に「数自慢、カッキリ発車、自由席」のキャッチコピーとともに登場した国鉄の特急の区分です。 それまでの特急は本数が少なく、全て指定席のため、乗車前に入念な準備が必要でした。 しかし、エル特急の導入により運転本数が増え、自由席も用意されているため、急な出張や遠出でも利用しやすくなったのがエポックでした。 また、通常の特急に対して「エル特急」という呼称を設けたことで少年たちの興味を引き付け、1970年代後半には「ブルートレインブーム」とともに「エル特急ブーム」が巻き起こるほどの人気を誇りました。 しかし2000年代に入り、順次「エル特急」の呼称が廃止され、2018年3月ダイヤ改正で最後まで使用していたJR東海の「(ワイドビュー)しなの」「(ワイドビュー)ひだ」「しらさぎ」からエル特急の指定が外され、45年の歴史に幕を下ろしました。 本書は車両に掲げられた象徴的なトレインマークとともに、歴代のエル特急全79列車を50音順で掲載しております。 さらに“エル特急”の名付け親であるJR東海相談役・須田寬氏による秘話は必読です。 往年の名シーンがよみがえる1冊です。 ※本書は「旅と鉄道」2018年増刊5月号「ありがとうエル特急」を再編集のうえ書籍化したものです。 「エル特急大図鑑」では、1愛称あたり1~4ページで掲載。 解説文のほか、懐かしい絵入りトレインマーク、編成図なども掲載し、資料性のある内容になっています。 ■もくじ 第1章エル特急とは何か br> 数自慢、カッキリ発車、自由席――のエル特急木村嘉男 1972年、「エル特急」誕生の瞬間須田 寬 第2章エル特急大図鑑(主な掲載エル特急) あ行 あかぎ/あさま/あしずり/あずさ・スーパーあずさ/有明・ハイパー有明/いしかり/踊り子 か行 かいじ/加越/かもめ・ハイパーかもめ/北近畿/きりしま/草津/くろしお/こまくさ さ行 さざなみ/しおかぜ/しおさい/しおじ/しなの・(ワイドビュー)しなの/しらさぎ/すずらん た行 たざわ/谷川/つばさ/つばめ(山陽特急)/つばめ・リレーつばめ/とき な行 なすの/南風/にちりん・ソニック・ハイパーにちりん・にちりんシーガイア・ソニックにちりん は行 ハウステンボス/白山/はつかり/はと/ひだ/ひたち・スーパーひたち/ひばり/スーパーホワイトアロー ま・や・ら・わ行 みどり/水上/やくも/やまばと/やまびこ/雷鳥/ライラック/わかしお 第3章エル特急車両カタログ 国鉄・JR 181系/583系/485系/183系/381系/781系/185系/キハ80系/キハ181系/キハ185系 JR北海道 785系/789系 JR東日本 651系/255系/E351系/E257系 JR東海 キハ85系/383系 JR西日本 681系/683系 JR四国 2000系/8000系 JR九州 783系/787系/883系/885系
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