2020年にリリースされたmacOS Big Surは、これまでのバージョン10.Xではなく、バージョン11.0のメジャーバージョンアップとなりました。これは、Apple製のCPUを搭載したMacに対応したはじめてのmacOSであることも理由のようです。 Big Surの最大の特徴はApple製のCPUを搭載したMacに対応していることなのですが、ユーザーインターフェースや機能についても大きな変更があります。 画面全体の外観が一新されすっきりした印象になっています。基本的な操作方法は変わらないので、これまでのユーザーであれば違和感なく利用できると思います。Dockと同様にメニューバーを非表示できるようになったので、これまで以上に画面を広く活用できます。 iPhoneやiPadではおなじみだったコントロールセンターがMacにも採用されました。よく使う機能がまとまっているため、便利そうです。 通知センターもデザインが変更され、使いやすくなりました。 Safariも、4K動画の対応、カスタマイズ可能なスタート画面、閲覧ページのCookieの使用状況を見るプライバシーレポートなど、Webのトレンドに即した機能が追加されています。 マップアプリは、画面デザインが一新され、使いやすくなりました。また、ルックアラウンド機能が搭載され地図上からの風景を見ることができるようになっています。 Macは、初心者からプロフェッショナルまで直感的な操作で扱える優れたパソコンです。操作が簡単であるため、便利な使い方があることを知らずにいるユーザーも少なくありません。基本的な操作を見直すと、知らなかった機能や使い方を発見でき、さらに便利に利用できるはずです。 本書は、macOS Big Surの新機能も含めて、Finderや日本語入力などのMacの基本的な使い方、標準搭載しているアプリの使い方、インターネットへの接続方法、他のMacとの接続、Time Machineによるバックアップなどを17分野に分けて、簡潔に豊富な図版を使って説明しています。 この本を手に取った皆様が、macOS Big Surを使いこなすのに、ほんの少しでもお手伝いができたら幸いです。 (本書「はじめに」より)
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