子供も大人も読める物語です。 TBS・日曜劇場「南極大陸」(木村拓哉、綾瀬はるか、 芦田愛菜...)が話題になっていますが、この「南極犬物語」も、南極越冬隊員とカラフト犬の愛と絆が描かれています。 ---------------- 20世紀(1900年代)のはじめ、氷山のうかぶ、地球のいちばん南にある南極は、探検の舞台でした。 人類が足を踏み入れたことのないこの南極に、アムンゼン、スコット、そして日本の白瀬矗といった人たちが、 きびしい自然とたたかいながら、探検を試みました。その後、世界の国々が力をあわせて、 南極の秘密を調べようという動きがおこり、日本も南極観測の仕事に参加しました。 このとき、重い荷物などを運ぶために、ソリを引いて南極の氷原を走り、活躍したのがカラフト犬たちでした。 犬たちは、観測隊の人たちにかわいがられ、雪あらしがふきあれる氷の大地で、足のうらから血をしたたらせながら、 ソリを引いて、いっしょうけんめいに働きました。 きびしい自然のなかで、人間と犬は、ひとつになって、心をかよわせたのです。 そして、犬たちの助けがなければ、この南極観測の仕事は、なしえなかったといっていいでしょう。 ところが、この15頭の犬たちは、南極におきざりにされました。それも、クサリにつながれたまま……。 これにはいろいろな事情があったのですが、結局、生きたまま、犬たちを見捨てることになってしまったのです。 そのとき、日本中の人が驚き、悲しみ、そして、いきどおりの気持ちで胸をえぐられました。 マイナス40度ちかくにもなる寒さ、食べものもない南極では、15頭の犬たちは、すぐにも死んでしまうと思ったからです。 それから1年――、なんと、奇跡はおきたのです。 ------------------- youtubeに内容紹介動画、 「南極犬物語―南極大陸に残されたタロ、ジロたちは... 」 http://www.youtube.com/watch?v=e6rzeRB2Gv8 がアップされています。 ぜひごらん下さい。
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