■あの言葉が気になって、なんだか眠れない真面目で繊細な方へ 「上司の高圧的な言い方はなんで?」 「友達に相談したら、なんか上から目線?」 「親の言ったことだから従うべきかな?」 「ご近所のあの人、いつも仕切ろうとでしゃばるよな」 「SNSのコメントのレス、お前がわかってない!」 多くの人が、他人の言った発言が頭から離れられずにいます。 そんな他人の言葉になんとなく悶々とした気持ちのまま日常生活を送り、 気がつけば人と接するのが億劫になってしまう・・・。 そんな人は、確実に他人の言葉に振り回されています。 ひどい場合は、そのストレスから鬱になってしまい、 家から出ることもできなくなってしまう人すらいるのです。 しかし、もともとそうした言葉にはたいして意味もないし、 価値さえないとしたらどうでしょう? この本は、愛着障害やトラウマなどの専門ケアに従事している心理カウンセラーが、 「言葉にはたいした価値がない。だからそんな言葉はスルーしていい」 というメッセージのもと、言葉についてさまざまな角度から考察し、 他人の言葉をスルーする技術を伝授します。 ■いま、多くの企業でもメンタルヘルスケアの一環として、 コミュニケーションスキルの1つである「スルースキル」が取り上げられています。 職場の悩みの中でもっともと多いのは、人間関係だと言われています。 そうしたことから、他人の言動に振り回されずに仕事をこなしていく技術として、 スルースキルが求められているのです。 では、スルースキルとは何か? 実は、このスキルこそコミュニケーションを円滑にし、 さらに、「自分らしく」生きるための術だったのです。 他人の言葉は戯言。スルーするとは「自分の言葉」を取り戻す作業 「自分らしく」あるためには、 「言葉は大事である」 「言葉は現実化する」 というような、言葉が大切なものであるといった考え方を 一度、捨ててしまったほうがいいのです。 他人の言葉は、その人自身の不安定さの表れにほかなりません。 時には、因縁をつけるために利用されることもあります。 この本では、実際に価値のない言葉に振り回されてしまうメカニズムも解明し、 スルーすることが組織も人間関係もうまくいくという事例を挙げながら解説しています。 そして、むしろスルーしてはじめて言葉に命が宿り、 スルースキルで自分の言葉を取り戻すことができると言います。 本当の言葉の意味を知り、他人ではなく自分の文脈でコミュニケーションをはかることが、 この本の最終的なゴールです。 ■目次 はじめに 第1章 他人の言葉に振り回され、傷つく人たち 第2章 言葉の価値が重くのしかかる理由 第3章 言葉には本当はたいした価値はない 第4章 振り回されやすさのメカニズム 第5章 言葉はスルーしてはじめて命が宿る 第6章 もう他人の言葉に振り回されない!
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