子どもから老人まで、日常生活で、とっても身近にある悪い誘惑・危機・間違いなどに、自分が陥ってしまったり、人から陥らされてしまったりすることを「回避」して、自分を「守る」ために知っていた方がいいことをまとめてみました。病気になったときのために病院があり、車が故障した時のために、自動車メーカーや整備工場があるように、何か事件があったときは、警察や救急隊が活躍すると思います。そして、社会生活で困ったことがあれば、国や地方自治のお役所、弁護士など、つまりその道の「専門家」の力を借りればいいと思います。しかしその中で、私たちの世界はいろんな法律やルールに守られ、それらは的確に整備されていますが、本当に身近に起こる危機に対しての、基本の知識、意外なことがらは、専門家でなくとも、すぐに対応できるように知っておいた方がいい場合があります。いつか必ず役に立つ! 知っていることが自分の力になる!「こんな場合は、自分でこんな風に対処するのか」「こんな場合は、こんなところの力を借りればいいのか」「ここを頼ればよかったんだ」をまとめてあり、その根拠となる法律や、それを実行するための基本の知恵を、自分でもわかっておきたい。そんな気持ちで専門家にもヒヤリングをしてまとめたものがこの書です。いろんな考えられる身近な「危機」を書いていますが、「自分がやってしまいそうなこと、自分が間違ってしまいそうなこと」という視点と、「相手も知らずにやってしまっているんだ。そんな相手から被害を受けてしまいそうなこと」という視点のいずれのパターンでも書いています。【第➊章~❺章】では、特に切実な場面での身近に起こりえる、でも間違えば大きな痛手になることがらについて対処法を示し、【第❻章】では、本当にしたりされたりするかも知れない66の意外な罪についてまとめ、【第❼章】では、実際に被害に遭いそうになったときの対応と基礎知識についてまとめてあります。いくつかの章の終わりには、公的な相談機関のURLを示しています。無料で専門家の力を得ることで、差し迫った、または差し迫るであろう「危機」からあなたを守っていただける「知識と知恵」になりますように。
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