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生物学的製剤適正使用ガイド 病態理解に沿った治療選択

抗体製剤を中心とする生物学的製剤は,その標的特異性による高い有効性と安全性により,多くの免疫介在性疾患の治療の中心となっている。特に各生物学的製剤の疾患ごとの臨床試験における有効性は,病態に関与する経路の最終的なエビデンスとして,病態解明にも重要である。従来,日本では基礎免疫学研究が盛んであったが,免疫異常による疾患を研究する臨床免疫学も,多くの日本発のエピデンスが生まれる領域に進展している。生物学的製剤の興味深い点は,異なる領域の多様な臓器に関連する疾患に,同じ製剤が有効性を発揮する点である。特にTNF 阻害薬は,関節リウマチ,脊椎関節炎,乾癬,炎症性腸疾患,ベーチェット病など様々な疾患において高い有効性を発揮する。実際に臨床研究では,脊椎関節炎,乾癬,炎症性腸疾患を同時に合併する症例が一定数存在することも明らかとなり,異なる臓器炎症に密接な関連があることが示された。このような事実から,特定の領域だけでなく,免疫介在性疾患全体における生物学的製剤の有効性を俯瞰することで,個々の疾患の理解がより深まることが期待される。本書では,免疫介在性疾患を俯瞰する意味を込めて,リウマチ・膠原病内科,消化器内科,呼吸器内科,整形外科,皮膚科など,生物学的製剤を活用している様々な分野のエキスパートに解説をお願いした。いずれの疾患も,概念,疫学,診断,診療ガイドラインが主要な生物学的製剤と関連づけられつつ,大変わかりやすく解説されている。

著者 生物学的製剤適正使用ガイド 病態理解に沿った治療選択:藤尾圭志 中山田真吾 田中良哉 冨田哲也 辻成佳 藤本学 久松理一 山口正雄 庄田宏文 門野夕峰 浅野善英 岳野光洋 市川将隆 三上洋平 中本伸宏 金井隆典 蕪城俊克 亀田秀人 金子祐子 住吉玲美 古賀智裕 川上純 中岡良和 田村直人 多田弥生 大久保ゆかり 岸本暢將 村手健太郎 中村正直 藤城光弘 松本功 駒形嘉紀 張田豊 伊藤祥子 神田善伸 保田晋助 森雅亮 井田弘明 黨康夫 藤枝重治 岸本泉 神戸直智 廣瀬晃一 駒井俊彦 中溝聡 椛島健治 中込一之 中野和久