「安全保障って、さっぱりわからない」「尖閣とか北朝鮮とか沖縄基地問題とか、難しそう」「ニュースを見ても理解できない」「ミギとかヒダリとか怖そうな話ばかりが飛び交っていて、かかわりたくない」……。 そんな読者に向けて、米コロンビア大学大学院で「軍事・安全保障論」の修士号を取得した著者が、兎に角「わかりやすく」をテーマに懇切丁寧に説いた入門書です。 「こんなにわかりやすい話だったのか!」と目から鱗の話が満載で、読み始めると途中で止められないこと請け合いの面白さ。最後まで読めば、世界情勢がこれまでよりずっとクリアに見えてくる!ニュースを深く理解できるようになる! この本で強調される大切な考え方 ●世界の安全保障の主舞台は「海」である。 ●「海」と「陸」の視点から世界や歴史を見ると、戦争と平和の話の理解が容易になる。 ●安全保障は軍事とイコールではない。 ●実際に必要な12の思考 ・リスクを見積もる時、自国政府の公式声明や公式文書、報道発表だけに依存してはならない。 ・自国政府の公式声明や公式文書、報道発表だけに依存した報道や論考、主張は警戒する。鵜呑みにせず疑う。 ・100年単位、世界地図単位のビッグピクチャーから現実を見る。 ・自国の視点だけから考えていてはいけない。相手国の視点から見れば、同じ現実でもどう見えるのかを考える。 ・シグナリングを見落とすな。 ・国際関係は異文化交流である。自国の価値観で他国の行動を評価・予測してはならない。 ・事実と願望を混同してはならない。 ・外政と内政は連続して一体である。 ・2国間での政策は、他国との関係にも影響する。世界は2国間ではなく多国間で成り立っている。 ・安全保障政策はベネフィット・ロスの差し引きである。 ・「好き嫌い」「善悪」「勝ち負け」などの価値判断は現実を理解する敵である。 ・政策決定は多様なプレイヤーが参加する重層的なプロセスである。単層的な思考をしてはならない。 目次 第一章 海と核兵器 第二章 シーパワーとランドパワー 第三章 「安全保障イコール軍事」という誤解 第四章 ケーススタディ尖閣諸島 第五章 普遍的な見方________________________________________著者略歴 烏賀陽弘道(うがや・ひろみち) 1963年、京都市生まれ。京都大学経済学部卒。1986年、朝日新聞社に入社し名古屋本社社会部などを経て1991年からニュース週刊誌『アエラ』編集部員。1992年に米国コロンビア大学国際公共政策大学院に自費留学し、軍事・安全保障論で修士号を取得。1998〜1999年に『アエラ』記者としてニューヨークに駐在。2003年に退社してフリーランスの報道記者・写真家として活動している。これまでに19冊の著作がある。主な著書に『フェイクニュースの見分け方』『報道の脳死』(新潮新書)『原発難民』(PHP新書)『敷金・職質・保証人』(ワニブックスPLUS新書)『「Jポップ」は死んだ』(扶桑社新書)などがある。 内容(「BOOK」データベースより) 我々日本人がガラパゴス状態で理解していない「安全保障」について、最前線で学んで修士号を取得した著者が、懇切丁寧に説いた「目から鱗」の書。。
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