「翁の生活にはどこにも秘密がありませんでした」「側近く仕えた者の偽らざる記録です」渋沢栄一は、一生を通じて、実によく話し、よく行動し、よく働いた。本書の著者白石喜太郎は、秘書として二十年近い日々を渋沢栄一のもとで働き、その活動と思想を深く理解し、丹念に資料を蒐集、精緻な整理によって可能な限り渋沢の本質を記録した。九十二歳の晩年までを仔細に描く。本書は、雑誌「経済知識」に、「人間渋沢栄一」と題し、筆名で連載された自らの伝記を知った渋沢が、白石の筆によるものと知って、はじめから読み返し、辞句や出来ごとに筆を加え、実際はどうであったか、記述の不備などを改めたもの。「渋沢栄一伝」数ある中、常に間近にいた秘書によって書かれた「楽屋落ち」であり、「内輪話」である。「事実のみ誇張なし、ありのまま」の「人間・渋沢栄一」がここに!!
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