◆10億ドルPDA市場を創ったパームの内幕物語◆ 史上最速のスピードで10億ドル市場を作り上げたパームコンピューティング。 なぜアップルは失敗し、パームは成功したのか? なぜマイクロソフトはいまだパームを駆逐できないのか? 不撓不屈の起業家たちの闘いは戦場を携帯電話市場へと移し、今日も続く。 担当編集者より 「ハンドヘルドの父」ジェフ・ホーキンスの半生を追うことで、『シンプリー・パーム』には 小さなアイデアが10億ドル産業に成長するまでの過程が描かれている。 1991年、34歳のジェフ・ホーキンスは、パソコンは小型化し、モバイルが主流になると予測した。 パームコンピューティングを設立した彼は、カシオとタンディとともに「ズーマー」という電子手帳を製造する。 「ズーマー」にはホーキンスが設計した手書き認識ソフトなどの優れた機能があったが、 関係各社の利害の対立などからプロジェクトは失敗に終わった。 このときホーキンスは、ユーザーは小型のパソコンが欲しいのではなく、パソコンのデータを持ち歩ける シンプルなPDAを求めていると確信する。理想のPDAを、シャツのポケットに収まるサイズで 衝動買いできるくらい安く、シンプルで、パソコンとデータをやりとりできるものと定義づけた ホーキンスは、ガレージでモックアップを作る。 1996年、この製品「パイロット」はスマッシュヒットとなるが、資金調達のために身売りした 親会社USロボティクスとの利害の不一致で思うような製品を作り続けられなくなり……。 元パームコンピューティングの重役だったアンドレア・バターと、 マックやパームの解説書でも有名な『ニューヨーク・タイムズ』の人気コラムニスト、デビッド・ポーグの コンビによる『シンプリー・パーム』には、パームの製品開発段階の状況、 資金集めに奔走するダビンスキー、そしてパームパイロット発売前のめまいのするような 数週間のようすなどが見事に再現されている。 また、市場でのパームパイロットの成功の裏にあった戦略や、 マイクロソフトとの緊張感あふれる駆け引きの描写も見逃せない。 PDAファンにはもちろん、製品開発・マーケティングに携わるビジネスマン、起業を目指す方々にもお勧めの1冊。
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