江戸時代を学び、江戸時代から学ぶ。江戸のしくみを豊富な図版で解説。 【本書の特長】 江戸時代の260年という泰平の時代は世界史的にも稀である。優れた政治機構が整備され、民衆の間にも自治体制が確立されていた。江戸時代の社会背景は、時代小説や時代劇でもたびたび登場し、そうした知識を知っておくことは、さらなる楽しみをもたらしてくれる。将軍の暮らし、江戸の統治システムといった、いわゆる「お上」の仕組みから、武士や農民・商人の暮らし、職業、娯楽などの「庶民」の仕組みまでを図解で解説。「仕組み」という面から江戸時代を捉えた実用的江戸案内。 【見どころ―目次より抜粋】 第1章:世界屈指の巨大都市 江戸のキホン 【江戸の範囲】「江戸の町」というのはどこからどこまでを指したのか 【人口】日本の首都である江戸の町には100万人が住んでいたって 【江戸城】将軍が暮らしていた江戸城はいったい何がスゴいのか 【街道】江戸から延びる主要街道のうち政治的・経済的に重要だったのは 【宿場】江戸の玄関口にあたる「江戸四宿」での秘密の楽しみ方とは ほか 第2章:天下泰平の世を築いた 江戸のしくみ 【幕府】幕府のトップに君臨する将軍の権力はどれくらい強かった 【納税】農民に課せられた年貢は重かったそれほどでもなかった 【防火】火事が頻発していた江戸の町で、誰が消化活動を行っていたのか 【交通】「江戸のタクシー」こと駕籠の料金と速さはどれくらい 【郵便】江戸っ子が手紙を送るために利用した飛脚ってどんな制度 ほか 第3章:江戸を支配していた武士の生活 【将軍の住まい】幕府のトップである将軍はどんな場所で生活していたのか 【将軍の仕事】忙しい毎日を送っていたと思いきや、それほど激務ではなかった 【奥入り】女性だらけの大奥で、将軍はどんな一夜を過ごしていた 【武士の所属】旗本・御家人、大名・藩士……どこがどう違うのか 【住まい】大名や旗本・御家人たちはやはりいい家に住んでいたのか ほか 第4章:貧しくても心は豊かな庶民の生活 【庶民の住まい】「江戸の長屋暮らし」を、庶民はどう感じていたのか 【江戸の時間】時計も普及していない時代に時刻を知ることができたのはなぜ 【食事】庶民の毎日の食卓にはどんなメニューが並んでいた 【服装】江戸っ子が粋でいなせに感じたこだわりの髪型・服装とは 【仕事】働き者の江戸の庶民はどんな仕事についていたのか ほか 第5章:実は高度に発達していた江戸の商売 【商店】日本橋を中心とする一帯にはどんなお店が軒を並べていた 【商人の人生】商人として成功するために乗り越えなければならない試練とは 【新商法】三井越後屋を大繁盛させた斬新で画期的な新商法とは 【外食】江戸の町は飲食店や屋台で大賑わい!なぜ外食産業が発展したのか 【茶屋】押すな押すなの大盛況!男性客が茶屋に殺到したワケ ほか 第6章:愉しみはいろいろ……遊びと娯楽 【遊郭】遊女と楽しみたくなった男性方はどこへ遊びに出かけた 【歌舞伎】庶民の最大の娯楽だった歌舞伎は、なぜ人々の心をつかんだのか 【見世物】歌舞伎と並ぶ娯楽の王様、見世物で人気のあった出し物とは 【浮世絵】日本の庶民的な風俗画が海外の有名画家に影響を与えたってホント 【本】庶民が競うように読んだ本にはどのようなものがあった ほか 【監修者】 大石 学(おおいし まなぶ) 1953年東京生まれ。東京学芸大学卒業、同大学大学院修士課程修了、筑波大学大学院博士課程単位取得。専攻は日本近世史。名城大学助教授、東京学芸大学教授などを経て、現在東京学芸大学名誉教授。主な著書に『吉宗と享保の改革』(東京堂出版)、『首都江戸の誕生』(KADOKAWA)、『新しい江戸時代が見えてくる』『近世日本の勝者と敗者』(以上、吉川弘文館)、『侠の歴史 日本編下』(清水書院)などがある。また、NHK大河ドラマ『新選組!』『龍馬伝』『八重の桜』『花燃ゆ』『西郷どん』などの時代考証を担当している。
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