シリーズ第六弾!「国生み・国譲りなど魅力あふれる日本の神話は、どのようにしてできたのだろうか」この問いに対する「外国からの伝播」という通説は本当なのか? この疑問に対して最新の「世界神話学」説を読み解きながら、新たな仮説を提示する。「世界神話学」説のマイケル・ヴィツェル氏は「神話と祭祀儀式はセット」と提唱する。そこから導かれるのは、「神話には史実の痕跡が残っている」という「神話のリアリティ」である。 もしそうであるなら古代史に与えるインパクトは計り知れない。神話に興味のある方はもちろん、古代史愛好家から学生・研究者まで必読の書!<目次>Ⅰ.通説を検証する第一章 「5つの種族文化」と遺伝子学1.吹溜りの文化 2.五つの「種族混合文化」3.遺伝子学との整合第二章 南洋の神話との比較1.海幸彦・山幸彦とバナナ型神話2.国生みと神生み3.神の殺害と農耕の起源 オオゲツヒメ神話とハイヌウェレ神話4.縄文農耕5.南洋からの伝播はあったのか?6.タロイモは語る第三章 東南アジアの神話との比較1.東南アジアの影響2.魚の陸地と蛭子3.穀物の起源 4.日食5.本当に中国江南地方が起源か?第四章 ギリシア・スキュタイ・朝鮮半島神話との比較1.ギリシア神話(1)2.ギリシア神話(2)3.スキュタイ神話4.ナルト抒情詩5.ナルト抒情詩とギリシア神話6.ナルト抒情詩とオルペウス神話7.高句麗建国神話8.母神伝説第五章 三種の機能およびここまでのまとめ1.日本神話のなかの三種の機能2.三種の機能 インド・ヨーロッパ語族3.三種の機能 朝鮮4.ここまでのまとめと考察Ⅱ.「世界神話学」説から読み解く第一章 「世界神話学」説からみた伝播1.「世界神話」は存在したか?2.「世界神話」のなかの天地創造3.ローラシア神話4.ゴンドワナ型神話の特徴5.海幸彦・山幸彦神話とゴンドワナ型神話6.日本神話のなかのゴンドワナ型神話7.日本神話の多くはゴンドワナ型神話?8.世界神話の伝播ルートを推測する9.インドは第二の基点第二章 神話の「リアリティ」1.神話と祭祀儀式はセット2.歌垣が教えること3.洞窟壁画が語るもの4.日本神話の「リアリティ」
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