ダウンロード 小説やらまいか 豊田佐吉傳(上) fb2 本

蒸気で動く織機を日本で初めて発明した トヨタグループの創始者・豊田佐吉翁――。 世界一の自動織機を創り、 わが国の産業近代化に貢献した佐吉翁の精神は、 現在のトヨタグループに脈々と受け継がれています。 『小説やらまいか 豊田佐吉傳』は、 そんな豊田佐吉翁をモデルに描いた小説。 著者は、名古屋を愛する歴史経済小説作家の 北路透(きたみち・とおる)氏です。 偉大な功績を成し遂げた佐吉翁ですが、 その実像は一般的にあまり知られていません。 世界のトヨタはいかにして生まれたのか――。 本書に収録された豊田佐吉翁の言葉に そのヒントが見つかるかもしれません。 ……………………… 豊田佐吉翁の名言 ……………………… 「仕事は人が探してくれるものではなく、 自分で見つけるべきものだ。 職は人が作ってくれるものではなく、 自分自身でこしらえるべきものだ。 それがその人にとっての、 本当の仕事となり、職業となる。 とにかくその心掛けさえあれば、仕事とか職業とかは 無限にあるといっていい。 いつの時代でも、新しいことは山ほどある」 「発明発見とか創意工夫の世界は、 あくまでも広大無辺で、 今まで人間の踏み込んだ地域は九牛の一毛 (多くの牛の中の1本の毛)にも達していません。 その大きな未開の秘庫は『早く扉を開けてくれ』と、 中からいつもわれわれに呼びかけています。 しかもその扉を開く鍵は、いつも、どこにも、 誰の足下にも転がっています」 「いくら儲けたいの、 いくら儲けねばならんのと、 そんな横着な考えでは 人間生きてゆけるものではない」 「障子を開けてみよ、外は広いぞ」 「わしの今日あるのは、天の心というものだ。 それなら、こちらも社会へ奉仕せにゃいかん道理だ。 誠実というその字を見ろ。 言うことを成せという言葉なんだよ」