女王卑弥呼の時代(AD183-249)、つまり後期弥生時代の太宰府天満宮の周辺の遺跡を探します。しかし藍染川沿いの小平野部ですが弥生時代の遺跡はありません。シリーズ1の御笠地区と同じです。更に悪いことに古墳時代も全く何もありません。あまりにも何も無いので前の縄文時代の押型文土器を詳しく見てみます。天満宮のすぐ東側の筑紫野市の原(HARU)と宝満山遺跡23次で大量に発掘されたものです。縄文時代末期まで継続的な生活痕跡があります。しかし次に遺跡が現れるのは、時代は大きく跳んで平安時代後期です。菅原道真公ゆかりの太宰府天満宮です。発掘調査からも、菅原公が太宰府に赴任し、失意のうちに亡くなった10世紀初、これから飛躍的に繁栄が再開します。天満宮に残る伝承が相当正確であることがわかります。そして、この時代の繁栄の経過などを発掘調査から見ていきます。
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