フィギュアスケート・男子シングルでは66年ぶりの五輪連覇。「メダリストは翌年には引退や休養を選ぶ」ことが多いフュギュア界において、羽生結弦は現役選手として競技を続けることを選んだ。記録、記憶、名誉、称賛……すべての中心にいた絶対王者は、ケガと闘いながらも、より高度な技術と表現を磨き、さらなる進化を遂げている。前著『羽生結弦は助走をしない』に続き、五輪後から垣間見える新たな羽生の変化と挑戦を詳細に分析。ルール改正や今後の活躍が期待されるスケーターたちにも言及し、前例のない道を猛然と走り続ける羽生結弦とフィギュアスケートの世界を語り尽くす!■主な内容・羽生結弦への「信頼」の理由・平昌ショートプログラムで見せた「この曲で滑る必然性」・平昌フリーで見せた羽生の「冷静と情熱のあいだ」・エキシビジョン『ノッテ・ステラータ』ラストポーズに込められた思いを考える・凱旋公演「Continues~with Wings~」・フィギュアスケートをダイヤのネックレスに例えると・スーラの点描画を思わせる羽生のスケーティング・プログラム数だけある羽生のトリプルアクセルのトランジション・今季プログラム『Otonal』『Origin』徹底解説・「オリジナルな美」を継承する『Otonal』・世界のどこかにいる「君」へつなぐバトン『Origin』・ジョニー・ウィアーとエフゲニー・プルシェンコ・新しい「美」とは何か・羽生がリスクを承知で挑む意味・水面をかすめ飛ぶ蝶……エキシビション『春よ、来い』・静謐なスケーティングを手にした宇野昌磨に注ぐ「2割の視線」・2018年版ネイサン・チェンの大胆なチャレンジ・パーソナリティをあえて封じたボーヤン・ジンの覚悟・山本草太が戻ってきてくれた・友野一希とカタリナ・ヴィットの共通点・須本光希のエッジは歌っている ・エレガンスを表現できる島田高志郎は「選ばれた人」・ザギトワのピークはまだ先にある・ロシア「哲学」の申し子メドベージェワが北米スケーティングを身につけたら・豪快さ、雄大さを感じるトゥクタミシェワ・難解な曲でも「踊り」の印象を残せる宮原知子・紀平梨花の見事さはトリプルアクセルだけではない「ジャンプの明確な跳び分け」・スケールの大きさを感じる坂本花織・三原舞依への個人的思い・デニス・テンへ■目次まえがき用語解説第1章 平昌オリンピックで羽生結弦が見せてくれたもの第2章 2018~19年シーズンで羽生結弦が見せてくれるもの第3章 私が愛する選手たちあとがきにかえて――デニス・テンへ。そして皆様へ――■著者紹介高山真(たかやま・まこと)エッセイスト。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後、出版社で編集に携わる。著書に『羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界』『恋愛がらみ。不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』『愛は毒か 毒が愛か』など。
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