強制入院、二度目の逮捕から不起訴へーー。過去に覚せい剤を使用したことで、発言のすべてが妄想・病気扱いされてきた、国民的アーティストによる完全書き下ろし。「やっと語れる時がきた」数日間で500万PV超のブログ「700番 第一巻」を受けての続編。第二巻 ブログ公開直後、医療保護入院を余儀なくされる、その全記録と病棟で振り返った音楽人生第三巻 「なぜお茶から覚せい剤が検出されたのか?」を含む、二度目の逮捕から“嫌疑不十分で不起訴"までの真相「はじめに」よりその時、私は家の中にいた。外の喧騒とは裏腹に落ち着いている自分がいた。道路を道路として使えない車のクラクションが鳴り響いている。鳴り続けるインターフォン。私たち家族は、リビングの明かりを消した。薄暗い部屋の中で、私は、家族に尿検査時の一部始終を打ち明けた。嘘はない。しかし、その真実を、家族はどう受け止めているのか……心をよぎった。また、あれが始まるのだろうか。自由を奪われる苦しみが始まるのだろうか……。あの部屋には、あの金網越しの部屋には、希望がない。テレビでは、無表情のアナウンサーが、「ASKA容疑者、二度目の逮捕」と、断言していた。
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