「食事はすべてのはじまり。大切なことは、一日、一日、自分自身の心の置き場、心地良い場所に帰ってくる暮らしのリズムをつくること。その要となるのが、食事です。一汁一菜とは、ただの和食献立のすすめではありません。一汁一菜というシステムであり、思想であり、美学であり、生き方だと思うのです」(本書より)日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分。何も気負う必要はありません。基本となる食事のスタイルを持てば、生活に秩序が生まれます。気持ちに余裕もできて、そこから新たな暮らしの楽しみが生まれるのです。長年にわたって家庭料理とその在り方を研究してきた土井善晴氏が、現代にも応用できる日本古来の食のスタイル「一汁一菜」を通して、料理という経験の大切さや和食文化の継承、日本人の心に生きる美しい精神について考察します。【目次】一章「今、なぜ一汁一菜か」二章「暮らしの寸法」三章「毎日の食事の意味」四章「作る人と食べる人の関係」五章「おいしさの原点」六章「和食を初期化する」七章「一汁一菜からはじまる楽しみ」〈一汁一菜の実践〉・米の合理的な扱いと炊き方・具だくさんの味噌汁(手早くつくる一人分の味噌汁/すぐにできる味噌汁/季節や場に合わせた味噌汁 他)・一汁一菜の応用(献立の考え方)※目次は変更になることがあります。
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