本書は、山岳地帯でのクライミングに求められる「救助技術」にフォーカスし、事故などのトラブルが発生してしまった場合に回避したり、リスクを少しでも低減させたりするために求められる知識や技術の学びを支援することをねらいとしています。 基本的な技術を「知っている」だけでなく、なぜそうするのかを理解したうえで他人に「説明(伝授)できる」こと、さらに、よりすぐれた技術の開発に向けて「議論できる」クライマーの育成をねらいとしています。これを実現するためにQ&A形式を採用しています。以下の手順で取り組んでください。手順1:問題を提示するときには出題の背景や意図を記載していますのでそれらを読み取り、想定しているシーンに遭遇したときにはどのように対応すべきかを自問自答しながらじっくり考えてみてください。専用のノートを準備して自分の考えを書き出すのがよいです。次のページに解答例がありますが、すぐに見ないでください。手順2:記載されている解答例と自分の解答を比べてください。解答例は一つの考え方です。2回目、3回目と読み直すと、以前と異なる見方や発想に気づくと思います。解答例と異なる意見が出てきたときには、解答例か自分の考えか、どちらを採用すべきかを論理的に検討してください。 実際に遭遇する機会が高いものを優先的に選定し、50問の出題と解答例を示しています。目 次第1章 セルフレスキューの基本的考え方 -------- 6 Q1-1 セルフレスキューと救助要請レスキュー Q1-2 セルフレスキューでのタイムマネジメント Q1-3 現場で行う応急手当の許容範囲 Q1-4 セルフレスキューで用いる道具 Q1-5 登る技術とセルフレスキュー技術の関係 Q1-6 ロープによるセルフレスキューの最重要技術第2章 ロープレスキューの要素技術 ------------- 22 Q2-1 レスキュー要素技術の必要性 Q2-2 ビレイ器や下降器を使用時の仮固定 Q2-3 イタリアンヒッチによるビレイ時の仮固定 Q2-4 支点への仮固定 Q2-5 マッシャーによるオートブロック第3章 自己脱出技術 ---------------------------------- 40第4章 引き上げ技術 ------------------------------------ 64第5章 降ろし技術----------------------------------------- 99第6章 ラペル中に発生したトラブルの救助------ 122第7章 搬送技術 ----------------------------------------- 138第8章 ケーススタディ---------------------------------- 153
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