教祖クライフの美学をカンテラまで浸透させ、勝利と信念を同時に追求する唯一無二のスタイルで一世を風靡したバルセロナ。 “クライフイズム"がもたらしたのは成功だけではなかった――。最高傑作メッシの影に隠れた市民クラブゆえの愛憎劇と権力闘争、放漫経営、理念喪失の危機……。著名記者サイモン・クーパーが約30年にわたる独自取材でバルサのリアルに迫る。“メッシ後"を占う上でも必読の一冊! ◆目次◆登場人物バルセロナ用語集表記について――第1部 大聖堂の裏側――はじめに バルサに触れ、バルサを知る第1章 「バルサの館」名士録――第2部 ザ・創造者――第2章 足で語った男第3章 FCバルセロナ(ヨハン・クライフ作) 第4章 サッカーの振付師第5章 堕ちたクライフと砕けた夢 ――第3部 黄金期:2008〜2015年――第6章 身長不問の寄宿学校、アカデミーを超えたアカデミー第7章 リオネル・メッシの摩訶不思議第8章 ハイファッション:2008年〜2012年――第4部 タレントをよろしく――第9章 “タレント"とは第10章 “絶対才人制" 第11章 タレントの日常第12章 食べて、蹴って、睡眠を得て:タレントと出張シェフ――第5部 大聖堂の崩壊――第13章 移籍市場の悲喜劇第14章 盗まれたマシア第15章 クラブを超えたクラブ? 第16章 メッシのクラブジ・エンド? 謝辞/グラシアス訳者あとがき参考文献◆著者プロフィール◆サイモン・クーパーSimon Kuperベストセラー『Soccernomics』の共著者。ウィリアム・ヒル主催の年間スポーツ本大賞を受賞した処女作『サッカーの敵』(白水社)は、サッカー関連書籍の名著として広く知られる。かつては英国の『タイムズ』紙と『オブザーバー』紙でフットボール・コラムを担当し、現在は英紙『フィナンシャル・タイムズ』のコラムニスト。◆訳者プロフィール◆山中 忍Shinobu Yamanaka1966年生まれ。青山学院大学卒。94年に渡欧し、駐在員からフリーライターに。第二の故郷である西ロンドンのチェルシーをはじめ、「サッカーの母国」におけるピッチ内外での関心事を、時には自らの言葉で、時には訳文として綴る。英国スポーツ記者協会、及びフットボールライター協会会員。著者に『川口能活 証』(文藝春秋)、『勝ち続ける男モウリーニョ』(カンゼン)、訳書に『フットボールのない週末なんて』、『ルイス・スアレス自伝 理由』、『夢と失望のスリー・ライオンズ』『ペップ・シティ』(ソル・メディア)など。※掲載内容は変更となる場合があります
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