なぜ松下幸之助は、戦後の焼け野原のなかでPHP理念(繁栄を通しての平和と幸福)という夢物語を掲げたのか。なぜ松下幸之助は、「人間は万物の王者」と考えるに至ったのか。なぜ松下幸之助は、「天命」「生成発展」「自然の理法」「物心一如」といった言葉を好んで使ったのか。なぜ松下幸之助は、家電製品を世に広める商売を選んだのか。松下幸之助が最も大切にした「素直な心」とは何なのか。著者は綴る。「この本を通じて、日本を築き上げ日本の将来を憂えて死んでいった、松下幸之助という人物の魂に触れてほしい。松下幸之助の憂国は、世界のあり方を考える人類的思考に支えられた『思想』でもあるからだ。それが、現代の日本と世界を考える軸を読者に与えてくれると私は信じている」松下幸之助を「革命家」であり「預言者」でもあると定義したうえで、人間と経営の一体化を願った「松下思想」の核心を明らかにした画期的な書。
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