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被災地のジャーナリズム――東日本大震災10年 「寄り添う」の意味を求めて

そこにいつもとどまり、同じ時を共に過ごし、声をつなぐ―― 2011年の東日本大震災・福島第一原発事故から10年。 根こそぎ失われた被災地の風景のなかを 著者はジャーナリズムが果たす役割の意味を問いながら、取材者として歩き続けてきた。 この10年の被災地が抱えてきた問題の変容と内側からの視点を伝える論考、 復興がいまだ訪れない2020年現在の「いま」を伝えるルポから構成。 忘却に抗い、当事者の声をつなぐ。つなぎ続ける。 当事者たちと同じ時間を共に生き、その声の発信を助けて外の人につなぎ、歳月を超えて伝え続ける者が、あらゆる被災地にいてほしい。忘却される被災地が一つもないように。その願いを、東北の地の取材者から届けたい。(本書「まえがき」より) 目次 まえがき 第1章 被災地の風景の中で――他者の壁を越えてつながる 第2章 被災地10年の変容を追って 2013.8-.2020.3 1 アベノミクスの狂乱の影で、置き去りにされる東北の被災地 2 どう乗り越えるか、風化と風評 マスコミ倫理懇談会全国大会で見えてきた課題 3 現実の遠い彼方にある幻夢 東北の被災地からみた〝復興五輪〞 4 「復興加速」と真逆の風景広がる 被災地に遅発性PTSD多発の懸念も 5 「町おこし」でなく「町残し」 避難解除とは何だったか 6 トリチウム水に懸念深まる福島 解決の責任を国は果たすべきだ 7 ホヤ輸出、希望絶たれた被災地 韓国にWTO敗訴、政府は責任を 8 10月に2度の記録的豪雨水害 東北の被災地報道に見えた「光と影」 9 被災者に寄り添い続けるには 共感保ち「つなぎびと」たれ 第3章 震災取材者の視点から 2012.7-.2020.9 1 ブログは新聞の発信力を強める――風評、風化の「見えない壁」の向こうにつながりを求め 2 被災地で取材者はどう変わったか? 当事者との間の「壁」を越えるには 3 「自殺」から「自死」へ 当事者取材の現場で知る言葉の違いの意味 4 被災地で聞かれぬ言葉、当事者の言葉 5 沖縄と原発事故に重なる中央の周縁視 現場の声と事実を伝える地元紙の使命 6 大川小の「止まった刻とき」 8年目の検証、そして判決 7 県民を守り感染者も守る 岩手県知事の訴えの意味 第4章 ルポルタージュ 被災地のいま 2020.1-11 1 原発事故10年目の「福島県飯舘村」――篤農家が苦闘する「土の復興」はいま 2 丸9年の「3・11」――変貌する古里「飯舘村長泥」のいま 3 「新型コロナ禍」で閉ざされた「交流」――福島被災地の「模索」と「きざし」 4 「コロナ禍」に「貝毒」――三陸「ホヤ漁師」先の見えない「深い霧」 5 コロナ禍に屈せぬ南三陸町「震災語り部」ホテル(上)――休まぬ「地域のライフライン」 6 コロナ禍に屈せぬ南三陸町「震災語り部」ホテル(下)――津波と命を「伝承する」使命 7 汚染水「海洋放出」――政府方針で置き去りにされる「福島・相馬」漁師たちの怒り 終章に代えて 被災地をめぐる若者との対話 ――早稲田大政経学部「メディアの世界」受講生への返信 『被災地のジャーナリズム』に寄せて 被災者の息づかいを伝える伴走者 岡田力

著者:寺島 英弥
Isbn 10:4750351563
Isbn 13:978-4750351568
によって公開:2021/3/4
ページ数:288ページ
出版社:明石書店
言語 被災地のジャーナリズム――東日本大震災10年 「寄り添う」の意味を求めて:日本語